「使徒たちは、主イエスの復活を大きな力をもって証しし、大きな恵みが彼ら全員の上にあった」(使徒4:33)
沖縄には猛毒を持つハブという蛇がいます。沖縄には米軍基地があるせいで、沖縄のハブは英語が分かるそうです。
ハブに「おまえ、毒持ってるのか?」と聞くと、“Yes, I have!”(イエス・アイ・ハブ!)。「それで、毒はきついのか?」と聞くと、“It’s so heavy!”(イッツ・ソウ・ヘビー!)と答えるそうです。
これはうそのようなうその話です。しかし、聖書にはうそのような本当の話が書かれています。その一つが、十字架にかかられて死なれたイエス・キリストが、3日目に復活して弟子たちの目の前に現れたという話です。
「その日、すなわち週の初めの日の夕方、弟子たちがいた所では、ユダヤ人を恐れて戸に鍵がかけられていた。すると、イエスが来て彼らの真ん中に立ち、こう言われた。『平安があなたがたにあるように。』こう言って、イエスは手と脇腹を彼らに示された。弟子たちは主を見て喜んだ。イエスは再び彼らに言われた。『平安があなたがたにあるように。父がわたしを遣わされたように、わたしもあなたがたを遣わします。』こう言ってから、彼らに息を吹きかけて言われた。『聖霊を受けなさい。』」(ヨハネ20:19〜22)
「フロイト以来の革命的理論家」と呼ばれる米ペンシルベニア大学の心理学者マーティン・セリグマン博士は、米心理学会の会長に就任したとき、次のようなスピーチをしています。
「20世紀の心理学が肝心のところで人の助けにならないことに私は気が付いた。つまり心理学者は憂鬱(ゆううつ)、精神的外傷、苦難といった否定的なことばかりを研究してきた。その結果、心理学は精神障害のための学問のようになってしまっている。本来心理学は、弱さや障害だけを研究するものでなくて、人間の優れた機能を研究するものであるべきである」
そこで博士は、人が幸福になるための心理学「ポジティブ心理学」を提唱します。ポジティブ心理学者たちは「心理学の応用は弱いところを補い、援助するためだけでなく、人間の持つ良いものを育むということにも向けられるべき」と主張します。
ポジティブ心理学者の唱える「幸福な人生を構成する8項目」
- 祝福を数える Count your blessing
- 親切を実行する Practice acts of kindness
- 人生の喜びを味わう Savor life joys
- 良き指導者に感謝する Thank a mentor
- 赦(ゆる)すことを学ぶ Learn to forgive
- 友人や家族のためにお金とエネルギーを投資する Invest time and energy in friends and family
- 体の健康に留意する Take care of your body
- ストレスや困難への対策手段を持つ Develop strategies for coping with stress and hardships
「幸福を構成する3項目」
- 笑顔(楽しみを持つこと、前向きな感情)
- 何かに深く携わる人生(自分を忘れるくらい夢中になれる仕事、ボランティア活動、趣味を持つ)
- 意味ある人生(自分の能力、才能、財力をささげ、自分の命より大切なものに仕えるという使命を持つ)
復活されたイエス・キリストが、恐れている弟子たちに与えたものは、まさしくこの3つでした。
- イエスは「平安があなたがたにありますように(シャローム)」と言って、平安と喜びを与えました。
- イエスは「あなたがたを遣わします」と言って、弟子たちが没頭できる仕事を与えました。
- イエスは「聖霊を受けよ」と言って、この働きは神の使命であり神への献身であることを示しました。
復活のキリストに出会った人は、誰でも次の3つのものを持つことができるのです。
- 神にある平安と喜び
- 神から与えられた使命
- 神に対する深い献身
史上最高のポジティブ心理学の達人は、復活されたイエス・キリストです。
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