共同通信によると、人口の増加が続くフィリピンで人口抑制についての議論が起きているという。避妊や中絶を認めないカトリックは反発しているが、一部の国会議員や学者などが、人口増加が貧困層の拡大につながると主張している。
国連の推計によると、フィリピンの昨年の合計特殊出生率は3・20で、東南アジア諸国連合(ASEAN)の中では最高。推定人口も9000万人近くにまで達しており、ASEANではインドネシアに次ぐ2位。世界順位でも12位という多さだ。
一方、フィリピンは人口の9割がキリスト教徒と、アジア唯一のキリスト教国。また、キリスト教徒のうちほとんどがカトリックであるため、今回のカトリック側の反発は大きな影響が出そうだ。