カナダ最大級のメガチャーチの牧師が、セクハラ疑惑により休職に追い込まれた。
同国中東部オンタリオ州にあるアナバプテスト系の教会「ミーティングハウス」は、11月末に女性から同教会の役員会に対しセクハラに関する申し立てがあったとし、外部調査が行われる間、ブルクシー・ケイビー教導牧師(56)を休職とすることを発表した。
カナダのテレビ報道番組「シティーニュース」(英語)によると、同教会役員会のマギー・ジョン議長は声明で、「私たちはこれらの疑惑を非常に深刻に受け止めており、徹底した透明性のあるプロセスを行うことを約束します。私たちはこの状況の下、一貫して祈っています」と述べた。
ケイビー牧師は1997年、当時は「アッパー・オークス・コミュニティー教会」と呼ばれていた同教会の主任牧師に就任。その後、教会は「ミーティングハウス」に改称し、同州にあるカナダ最大の都市トロント一帯に19のキャンパス(拠点)を持ち、毎週5千人以上が礼拝に出席するメガチャーチにまで成長した。その後、教導牧師となったケイビー牧師は、複数の著書も出版している。
シティーニュースによると、ケイビー牧師はこれまでのところ、いかなる刑事責任も問われていない。
ミーティングハウスは、カナダのアナバプテスト派教団「ビー・イン・クライスト・チャーチ・オブ・カナダ」に所属している。同教団のチャールズ・マシンター総主事は、米宗教専門のRNS通信(英語)に対し次のように述べている。
「ケイビー牧師は他の牧師よりも世間的に知られていますが、私たちの姿勢は他の牧師に対するものと同じです。私たちは、私たちの教職者が関与した被害の経験者すべてのために、和解と癒やしを望んでいます。このニュースに深く影響を受けた人々へのカウンセリングと同様に、直接関係した人々へのサポートも提供しています。調査が終わり、報告書が提出されれば、私たちはこれらの価値観に沿って次のステップを決定します」