先月も、5人の子どもたちを含む17人の宣教師らの誘拐事件について伝えたが、事態に進展があったようだ。
宣教師らが所属する米宣教団体の「クリスチャン・エイド・ミニストリーズ」によると、11月21日に2人の解放、12月6日にはさらに3人の解放の知らせがあり、いずれも解放された人質らは心身ともに無事という。保安上の理由から詳細は明かせないものの、事態は良い方向に進んでいる。
水面下では、捜査機関や関係各位において交渉がなされているのだ。何よりも、彼らの解放のためにささげられている世界中からの祈りは聞かれている。
米国務省は悪化するハイチの治安状況を鑑み、在ハイチ米国民らに退避勧告を出している。豊かな先進国市民は誘拐犯に狙われるリスクが高いのだ。
今年の4月に9人の司祭や修道女と共に同じギャングによって誘拐され、20日後に解放されたカトリックのミリアン司祭によれば、誘拐されていた当時、信仰こそが支えだったという。彼の場合、教区が身代金を払って解決に至ったのだが、ミリアン司祭もまた誘拐された宣教師の解放を求め、強く祈りを呼び掛けている。
神の介入により事件が早急に解決し、残りの12人が無事に解放されるよう引き続きお祈りいただきたい。
■ ハイチの宗教人口
カトリック 69・3%
プロテスタント 18・7%
イスラム 0・05%
土着宗教 2・8%