【CJC=東京】教皇ベネディクト十六世は12月22日、バチカン(ローマ教皇庁)で聖職者向けに行った年末の演説で、ジェンダー理論について、男性と女性との区別をあいまいにし、人間の「自己破壊」につながるものとして非難した。AFP通信が報じた。
教皇は、カトリック教会が神の創造物を守るという時は、「大地や水、空気などを守るということだけではなく、人間を破滅から守ることも意味する」と語った。カトリック教会は、ジェンダー理論についてくりかえし反対する姿勢をとってきた。
AFP通信によると、教皇は「熱帯雨林が保護するに値するならば、人間だってやはり同じことだ」と語り、「人類のエコロジー」を訴えた。さらに、「男性と女性という人間の性質」に敬意を払うことを求めることは「時代遅れの形而上学」ではないと強調した。