一昨日(10月31日)、衆議院選挙の日でしたが、恐ろしい事件のニュースが日本中に広まりました。都内を走る京王線の電車の中で20代の男が刃物を振り回し、また、火もつけて、多くの方がけがをされたと。報道によると、犯人は「死刑になりたかった」と。そして、8月の小田急線の事件を参考にしたと供述しているようです。
8月に続き、また起きてしまった悲惨な事件。逃げ場のない電車の中での大惨事。飛行機とは違って、乗る前にセキュリティーチェックなどがされない「電車という狭い空間」での悲劇。まずは、今回の事件の被害者の方々、またご家族の方々、捜査に当たる警察官や関係者の皆様のためお祈りいたします。
そして、今回の京王線刃物事件や8月の小田急線の事件のことを考えると「どうしようもない」という答えに行き当たるのかもしれません。なぜなら、このような事件が連続しているからといって、電車に乗らずには多くの方々は生活することが不可能だからです。また、だからといって、電車に乗るすべての人の身体検査などをするということも、今現在では不可能でしょう。それと、隣に座っている人、前に座っている人、同じ車両にいる人のことを「この人、もしかして…」と疑いながら電車に乗っているのも精神的苦痛になるだけです。
私も電車に乗りますし、教会に来られている方々も通勤で電車を使っている方が多いです。また、教会に来られる際も、電車で来られています。ですから、私たちクリスチャンができることをしていくことが必要だと思います。それは「守りの祈り」です。
聖書を読むと、神様は人を守ってくださるお方であると分かります(旧約聖書・詩篇121篇参照)。また、神様による守りを求めて、聖書に出てくる人物たちが祈っています。私たちができること…。それは「神様に、守りを願い求める」ことです。
そして、その神様の守りこそ、私たちにとって最高、最大、最強の守り、保護であります。どんなにこちらが気を付けていても、警戒していても、防犯グッズを持っていても、もしそのような犯罪者と同じ電車、同じ車両に乗り合わせてしまったら、その瞬間でそれらの努力は水の泡です。
ですから、絶対的な、完璧であり、完全である「神様の守り」を今日からお祈りしましょう。電車に乗る前に、電車に乗ったときも。また、電車で通勤されるご家族のためにも。それから、電車で学校に通われているご家族のためにも。電車を利用されている友人、知人の方々のためにも。
あなたの祈りが神様に届き、神様が守ってくださいます。アーメン。
「神よ。私をお守りください」(詩篇16:1、ダビデの祈り)
現在、ヒューマンドラマ小説【追う者】を連載しています。凶悪事件の犠牲者である20代女性。心傷つき、社会から孤立し、ついには自殺を決意するも…。詩篇23篇との出会い、そして、キリストを信じる人々との触れ合いから少しずつ回復していく姿を描いています。ぜひ、どうぞ。
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