Skip to main content
2026年6月24日22時50分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 文化
  3. 映画

「ゴジラvsコング」は現代の『白鯨』か? 怪獣映画をキリスト教的に読み解く!

2021年7月9日20時49分 執筆者 : 青木保憲
  • ツイート
印刷
「ゴジラvsコング」は現代の『白鯨』か? 怪獣映画をキリスト教的に読み解く!+
©2021 WARNER BROTHERS ENTERTAINMENT INC. & LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC.

「何でキリスト教メディアが怪獣映画のレビューを掲載するの?」と、疑問やお叱りの声を受けそうだが、ちょっと待ってもらいたい。日本の「怪獣」は今や世界の「KAIJU」として、グローバルスタンダードになっていることをご存じだろうか。ワーナー・ブラザースとレジェンダリー・ピクチャーズが製作する「モンスターヴァース」シリーズは、単なる子どもだましの「怪獣映画」にあらず。これこそブロックバスター映画の真打ちにして、21世紀型のモンスターパニック映画の真骨頂である。つまるところ、キリスト教的価値観を色濃く反映し、西洋文化によってろ過された怪獣映画なのである。だから、そこかしこに「キリスト教的な価値観」が見え隠れするのも無理からぬこと。

そのような観点からこの一連のシリーズ、そしてその最高傑作にしてクライマックスとなる本作「ゴジラvsコング」をひもとくとき、いろいろと面白いポイントを見いだすことができる。

そもそもリメイク大好きなハリウッド映画界が、日本の怪獣たちを放っておくはずがない。ヒーロー映画はもちろんのこと、それらを凌駕(りょうが)して人気を博しているのがゴジラである。しかし、2014年の「GODZILLA ゴジラ」の前に、ハリウッドの汚点とさえ揶揄(やゆ)されるローランド・エメリッヒ監督版の「GODZILLA」が1998年に製作されている。公開当時はゴジラの造形が隠されていたため、日本の多くの怪獣ファン、そして映画ファンは固唾(かたず)をのんで「ハリウッド版ゴジラ」の登場を待っていた。かくいう私もその一人だった。そして映画が始まって30分近くして、やっとゴジラがその姿を現した・・・と思った途端、多くの日本人は失望と落胆のため息をつくことになったのである。なぜなら、その姿はどう見てもイグアナでしかなく、また米軍が大量の魚をエサにゴジラをおびき出すシーンでは、単なる低能な巨大爬虫(はちゅう)類にしか見えなかったからである。当然映画は大コケ。その後ハリウッドでは、ゴジラ映画は長らくお蔵入りしてしまった。

「ゴジラvsコング」は現代の『白鯨』か? 怪獣映画をキリスト教的に読み解く!
©2021 WARNER BROTHERS ENTERTAINMENT INC. & LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC.

そんな手痛い失敗をしてもめげないのがハリウッド。2014年に「破壊神」としてゴジラをよみがえらせ、19年の「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」では、モスラ、ラドン、キングギドラという人気怪獣たちの頂点に立つサクセスストーリー(?)を生み出した。一方、これと並行する世界として、米国で何度もリメイクされているキングコングの新たな物語をハリウッドは語り出した。それが17年の「キングコング:髑髏(どくろ)島の巨神」である。この時、コングは「守護神」として描かれた。

そして21年、コロナで1年延期となったが、ついに満を持して「破壊神」ゴジラと、「守護神」コングが激突する待望の最新作「ゴジラvsコング」が公開されたのである。

観客が期待するのは、この二大モンスターが所狭しと暴れ回り、がっぷり四つに組み合う姿である。しかし観終わって思い返すと、実はこれは彼らの物語ではなく、人間の業を描き出した作品であることに気付かされる。

「ゴジラvsコング」は現代の『白鯨』か? 怪獣映画をキリスト教的に読み解く!
©2021 WARNER BROTHERS ENTERTAINMENT INC. & LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC.

確かに本作の肝は、タイトルにあるようにゴジラとコングのガチンコ対決である。しかし、どうして彼らが戦わなければならないのか。そして、その先にどんな展開が待っているのか。そう考えるときに見えてくるのは、巨大生物たるゴジラとコングではない。むしろ人間の果てることなき強欲が、すべての事態を引き起こしたという展開になっているのである。

詳細は実際に映画をご覧になっていただきたいが、ラストには「破壊神」と「守護神」の戦いに割り込もうとする人間の浅はかさが描かれている。しかも諸悪の根源たるその人間は、ゴジラとコングを「王」の立場から蹴散らし、自らが王となり、果てには神にならんと欲しているのである。これなど、聖書に描かれている人間の罪にまみれた姿に他ならない。劇中、その野望がはかなくもついえていくシーンは、ハーマン・メルヴィルの小説『白鯨』に登場するエイハブ船長を彷彿(ほうふつ)とさせた。愚かにも神(的な存在)に牙をむき、己の分際をわきまえずに猪突猛進する思い上がった人間の悪意が、そこには描き出されていた。

「ゴジラvsコング」は現代の『白鯨』か? 怪獣映画をキリスト教的に読み解く!
©2021 WARNER BROTHERS ENTERTAINMENT INC. & LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC.

聖書の一節に次のようなものがある。

あなたの指のわざである あなたの天
あなたが整えられた月や星を見るに
人とは何ものなのでしょう。
あなたが心に留められるとは。
人の子とはいったい何ものなのでしょう。
あなたが顧みてくださるとは。
(旧約聖書・詩篇8篇3~4節、新改訳2017)

これは天の偉大さを前に、小さな粒ほどにしか存在し得ない人間が、天と自身を見比べて歌った詩である。この壮大な天、そしてこれらを創造されたもっと偉大な方(神)に思いをはせるとき、その対極的な両者(人と神)が結び合うことの不思議さ、畏れ多さを吐露せざるを得ないのだろう。

「ゴジラvsコング」は現代の『白鯨』か? 怪獣映画をキリスト教的に読み解く!
©2021 WARNER BROTHERS ENTERTAINMENT INC. & LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC.

怪獣映画の魅力は、神の象徴として立ち現れる巨大生物(ゴジラ、コングなど)と、それらを前にして単なる脇役でしかない人間が、いかにうまくやりとりするかにかかっているといえよう。本作「ゴジラvsコング」は、「モンスターヴァース」シリーズの中では、その辺りを一番丁寧に描き出している。そして、「神の前に人間は謙遜になるべきだ」という至極まっとうな聖書的メッセージを、最新のVFX(視覚効果)とCG造形によって、見事なエンターテイメントへ昇華させている。

コロナで鬱屈(うっくつ)とした毎日を送っている人は、ぜひ本作をご覧になり、スカッとしてもらいたい。ちなみに付け加えておくと、ゴジラとコングの対決は、はっきりと決着が着く。さて、どうなるのか。ぜひ劇場でお確かめください(笑)。

■ 映画「ゴジラvsコング」予告編

■ 映画「ゴジラvsコング」公式サイト

◇

青木保憲

青木保憲

(あおき・やすのり)

1968年愛知県生まれ。愛知教育大学大学院卒業後、小学校教員を経て牧師を志し、アンデレ宣教神学院へ進む。その後、京都大学教育学研究科修了(修士)、同志社大学大学院神学研究科修了(神学博士)。グレース宣教会牧師、同志社大学嘱託講師。東日本大震災の復興を願って来日するナッシュビルのクライストチャーチ・クワイアと交流を深める。映画と教会での説教をこよなく愛する。聖書と「スターウォーズ」が座右の銘。一男二女の父。著書に『アメリカ福音派の歴史』(明石書店、12年)、『読むだけでわかるキリスト教の歴史』(イーグレープ、21年)。

  • ツイート

関連記事

  • 映画『GODZILLA』が世界的なヒット ゴジラはなぜ “GOD” なのか?

  • 大ヒット中の映画「シン・ゴジラ」をキリスト教の宣教論から考えてみた!?(ネタバレあり)

  • 映画「漁港の肉子ちゃん」で賛否両論 「みんな望まれて生まれてきた」のか?

  • 令和時代の「ヤクザ映画」考 「ヤクザと家族 The Family」と「すばらしき世界」

  • 善悪の戦いを骨太で見事な冒険活劇に!「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 救世軍清瀬病院が来年3月末で閉院、診療は今年11月下旬めどに終了

  • Gゼロ時代の津波石碑(10)【久保有政氏に聞く】仏教とキリスト教のつながり(前半) 山崎純二

  • 旧統一協会の解散命令が確定、最高裁「必要でやむを得ない」 特別抗告を棄却

  • 日本キリスト教海外医療協力会、新会長に柳澤理子氏 椙山女学園大学教授

  • 日ごとのパンを求めて―ジョージ・ミュラーの生涯(6)フランケの「孤児の家」

  • 神学の限界と突破口(5)第1章 主な論争と解決─「聖霊論」の論争 三谷和司

  • 「重要な希望のしるし」 世界教会協議会のピレイ総幹事、米イラン覚書を歓迎

  • ワールドミッションレポート(6月24日):メキシコ カルテルと伝統の狭間で─暴力に耐えるキリストの弟子たち

  • ワールドミッションレポート(6月23日):東アフリカ 迫害国家への「逆流」─帰国者とアフリカ人宣教師③

  • ワールドミッションレポート(6月19日):インドのムンダス族のために祈ろう

  • 国旗損壊罪の創設に反対、日本キリスト教協議会が声明

  • Gゼロ時代の津波石碑(10)【久保有政氏に聞く】仏教とキリスト教のつながり(前半) 山崎純二

  • 旧統一協会の解散命令が確定、最高裁「必要でやむを得ない」 特別抗告を棄却

  • 聖書原語への招き─霊に燃え、主に仕えるために(11)パン種の譬えで示す神の国 白畑司

  • 救世軍清瀬病院が来年3月末で閉院、診療は今年11月下旬めどに終了

  • 神学の限界と突破口(5)第1章 主な論争と解決─「聖霊論」の論争 三谷和司

  • 両足に6本の指持って生まれた少年、キリスト教慈善団体の医療支援受け走れるように

  • トランプ氏のイラン戦争と移民政策、福音派で評価二分 否定的回答が半数超える

  • 「世界難民の日」 ワールド・ビジョンが8カ国で調査 子ども守る「自立」の重要性訴え

  • 中国当局、秋雨聖約教会の礼拝を摘発 信徒33人を拘束

  • 国旗損壊罪の創設に反対、日本キリスト教協議会が声明

  • 米メガチャーチがビーチで洗礼式、過去最多の2552人が受洗

  • 着工140年以上のサグラダ・ファミリア、主塔「イエスの塔」完成 NHKが特番

  • 「聴く隣人のいるところ」 キリスト教高校の1年間が伝える「自由とは何か」問う大切さ

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(250)未信者とセカンドチャンスに潜む大きな課題 広田信也

  • 神学の限界と突破口(4)第1章 主な論争と解決─「贖罪論」の論争 三谷和司

  • 戦後のキリスト教ブームの中で生まれた口語訳聖書、今にも生きるキリシタン時代の聖書訳

  • 聖書全巻の翻訳、800言語で完成 飛躍的に加速する聖書翻訳

  • 「祈りなくしてリバイバルは起こらない」 日本リバイバル同盟が創立30周年

  • 「ありがとう」か「あたりまえ」か 佐々木満男

編集部のおすすめ

  • 「今、求められているのは、慰めと癒やし」 能登被災者支援でゴスペルコンサート

  • 「祈りなくしてリバイバルは起こらない」 日本リバイバル同盟が創立30周年

  • 芥川賞作家の鈴木結生氏らが登壇、青山学院大学で口語訳聖書刊行70周年記念講演会

  • 四国の教会が教団教派超え一致 「愛と希望の祭典・四国」閉幕、延べ3千人以上が参加

  • 「あなたの人生は、必ずよみがえる」 第63回首都圏イースターのつどい

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • Threads
  • RSS
Copyright © 2002-2026 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.