英国国教会(聖公会)の最高指導者の立場にあるローワン・ウィリアムズ・カンタベリー大主教が先週末、ウェールズの首都カーディフにある「サラス・パブ教会(慰めのパブ教会)」に集まった約50人の若者たちに向け、神は我々を苦しめる社会問題を修復することができるが、しかしその方法は必ずしも人々が考えつくような方法ではないかもしれない。神は「壊れてしまった英国(Broken Britain)」を我々を通して修復してくださると語った。
地元紙「サウス・ウェールズ・エコー」によれば、ウィリアムズ大主教は、「神はその指で雷を落としながら、天から降りては来ない。神は、人間のレベルで降りて来られ、『あなたがたがしようとしていることにまかせる』とおっしゃってくださる方」「これがあなたがたと私を通して(問題を)修復する神のやり方だ」などと語った。
カーディフ中心部の「エドワーズ・バー」にあるサラス・パブ教会は、英国国教会の組織「チャーチ・アーミー」のウェンディー・サンダーソン将校と、バプテスト教会のジェイムズ・カレン博士が約1年前に始めた教会。霊的な求めがあるが、教会の伝統的な形式に抵抗がある人々のためにと始めた教会だ。
サラス・パブ教会は当日、売春や貧困、移民など英国がぶつかる様々な社会問題を提示。ウィリアムズ大主教は、「神の絶対優先事項は人々を大切に取り扱うことで、神は人間を大人として、また貴重で価値あるものとして取り扱われ、人々が苦しむ時に同じく苦しまれる方」だと語った。