韓国の宗教映画「赤い原罪」(原題:ORIGINAL SIN)が、10月から東京・ユーロスペースほかで劇場公開される。
監督は10年間神学を学び、実際に牧師の資格を持ち、教会での実務経験もあるという文信久(ムン・シング)氏。神を呪う貧しい父娘と、父娘が住む漁村に赴任してきた修道女の出会いを通して、「神に救いはあるのか」「罪とは何か」という問いを観る人の心に強く訴える。
映画の公式サイトでは、「公開とともに韓国で宗教論争を巻き起こした。神を信じるクリスチャンにとっては本作のテーマを決して看過することができず、テーマに真摯(しんし)に向き合うことは自身の宗教心を確かめ見直すことにつながる」と紹介している。
2017年に韓国で公開され、19年の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」では審査員特別賞を受賞。「哭声/コクソン」(16年)など多くの韓国映画に出演しているペク・スンチョルが父親役で出演しており、修道女役にキム・サンオク、娘役にイ・ヒョンジュ。
<あらすじ>
とある漁村の教会を訪れる白髪の女性。昔その教会に修道女として務めていた女性は、40年前の出来事を語り始める。当時、その村には極貧の父娘が住んでいた。父親は身体が不自由で、娘はてんかん持ち。他人に頼らず生きようとする父娘に手を差し伸べようとする修道女。村と父娘の秘密、そして罪があらわになっていく。父娘と修道女が最後に取った選択は――。
■ 映画「赤い原罪」予告編