前回に続いて、バイクから学ぶ生き方について考えていきたいと思います。バイクでカーブを曲がるテクニックに「セルフステア」というものがあります。
バイクは、曲がろうとする方向に自然にハンドルが切れるという特性があります。つまり、バイク自ら曲がろうとしてくれるのです。しかし、下手な人は恐れのあまり上半身に力が入ってしまうので、ハンドルを押さえ込んでしまってセルフステアを止めてしまうのです。それで、曲がらなくなってしまうのです。
知人でライフセーバーをしていた人が、何度か海で溺れた人を助けようとしたことがあるそうですが、「溺れる!」と思って体をバタバタさせているときには手を出さず、気を失って力が抜けたときに助けるそうです。必死にもがいている人を助けようとしても、一緒に溺れてしまう危険があるからです。水の中でも、力を抜くと浮力が生じて自然に浮いてしまうのです。バイクの「セルフステア」のようです。
神様は、私たちを助けたいと思っておられますが、恐怖心で力んでいるときにはなかなか助けられません。力を抜いて神様に委ねるときに神様が手を伸ばしてくださり、「セルフステア」のように、自然の浮力のように解決が与えられます。
力が入る原因は恐怖心です。神様ではなく、問題に気を奪われています。神様を信じ、神様に思いを向けるなら安心して力を抜くことができ、神様に委ねられます。ハンドルが自然に切れる「セルフステア」のように、神様に任せるなら問題は解決していき、最善に向かって動いていきます。
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