世界中から帰国したキリスト者のための大会「オール・ネーションズ・リターナーズ・カンファレンス(ANRC)」が来年3月、埼玉で開催される。関係者によると、全世界からの帰国者クリスチャンを対象とした修養会が開かれるのは、今回が初めて。近年の海外在留者の増加に伴い、海外で信仰を持つ日本人が急増する中、在外邦人伝道と国内での帰国者フォローアップ強化に向けた新しい取り組みが始まっている。
この大会は、在外邦人伝道や日本での帰国者フォローアップの強化を目的に、それらの活動に携わる宣教団体の関係者らが発起人となって開催するもの。本大会は来年3月20日から22日の3日間を予定しており、前日の19日には教会関係者を対象としたフォーラムを開催。在外邦人伝道と帰国者フォローアップに携わる関係者らが、活動の現状とこれからの課題について話し合う。
日本福音同盟(JEA)宣教委員会は06年、日本にある教会が在外邦人伝道や帰国者クリスチャンのフォローアップ活動を行う宣教団体と協力し、そのネットワーク化に取り組むことを薦めるパンフレット「国際化時代における教会のネットワーク形成」を同加盟諸団体に配布。来年9月に札幌で開かれる第5回日本伝道会議でも、「帰国者及び在外邦人伝道」がテーマのひとつとして取り上げられており、この分野を重要な宣教課題として取り組む動きが広がっている。
大会聖句はコロサイの信徒への手紙1章6節で、テーマは「世界の架け橋」。主講師は、アンテオケ宣教会国内主事の三橋恵理哉牧師(札幌キリスト福音館)、オーストラリア・ブリスベンのバイリンガル教会を牧会するジャック・マーシャル牧師夫妻、イタリアで日本人初の宣教師認定を受けた内村伸之牧師(イタリア・ミラノ賛美教会)、ハーベストタイム・ミニストリーズの中川健一主幹。
本大会では、参加者の海外での居住地域別、また日本での居住地域別の交流会などが企画されており、宣教とフォローアップに向けた更なるネットワークの強化が期待される。
会場は、ヘリテイジ・リゾート(埼玉県熊谷市小江川228)。参加の申し込みは、ANRCホームページ(http://allnations.jp)から。締め切りは来年1月15日。