長崎県は、世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」や関連する遺産をたどる総延長465キロの「巡礼の道」を創設し、30日に公式サイトを開設した。巡礼路を県内外に広く周知するために、今後はパンフレットの作成やアプリの開発、標識の整備などを行っていくという。
「長崎と天草地方の『世界遺産巡礼の道』」と名付けられた県公認の巡礼路は、九州自然歩道や公道などに沿って長崎県内14市町、熊本県内2市町を巡る全35のルートで構成。それぞれの地域が持つ歴史に合わせて、テーマ別に5つのエリアに分類されている。また、全線踏破や複数回の利用に対応するため、各ルートの始点と終点は定期船やバスなどの公共交通機関と接続。「巡礼路の順番にこだわらず、どこからでも歩いてもらえれば」と呼び掛けている。
県は、「訪れる皆様にとって、ゆったりとした雰囲気の中で、美しい自然景観を楽しみながらゆかりのスポットを巡り、コロナ禍の中、明るい未来を描く希望の道となるよう、環境の整備などに取り組んでいきます」としている。
「長崎と天草地方の『世界遺産巡礼の道』」公式サイトはこちら。