創世記3章に、人類最初の罪、つまり、アダムが木の実を食べたときのことが書かれています。そう、アダムは食べてはならなかった木の実を食べてしまいました。それで「アダムとエバがリンゴを食べた」っていうイメージが強いようです。でも、聖書を読む限り、リンゴ(林檎)を食べたとは書かれていません。桃とも柿とも書かれていません。なので、アダムが実際に何の木の実を食べたのかは分からないのです。
分からないといえば、新約聖書・マタイ2章に出てくる有名な〔東方の博士たち〕も、不明です! よく「3人の博士」といわれます。劇でも、本でもそうですよね。おそらく、2章11節の「黄金、乳香、没薬」ってところから「3人の博士」というイメージになっているのでしょうけど、聖書は〔東方の博士たち〕と複数人であることをハッキリと示していますが、実際に何人だったのかは示していません。
だから、2人以上であることは確かですが、3人だったかもしれないし、もっと多かったかもしれません。つまり、私たちには実際のところは分からないのです。あの有名な〔東方の博士たち〕が実際は何人だったのかも、また、アダムがどのような木の実を食べたのかも・・・。
でも、大事なのは、あの大使徒パウロと12弟子の一人であるヨハネのような態度です。
パウロは言っています。「・・・私は知りません。・・・それも知りません。神はご存じです。・・・離れてであったかは知りません。神はご存じです」(新約聖書・2コリント12:2~3)。また、ヨハネも言っています。「そこで、私は、「主よ。あなたこそ、ご存じです」と言った」(新約聖書・黙示録7:14)
そう、パウロもヨハネも、そして、私たちも同じ人間です。人間には、すべては分かりません。でも大切なのは、神様はすべてをご存じだという事実です。生きていると分からないこと、理解不能な現象、理不尽に思えることあります・・・。でも、今日、神様に重荷を全部委ねませんか? あなたの神様は、私たちが到底分からないことも全部ご存じで、そして、あなたと私の味方ですから。
「私の助けは、天地を造られた主から来る」(旧約聖書・詩篇121:2)
連載小説のお知らせ
今週もミニコラムをお読みいただきありがとうございます。さて、併せてご紹介させていただきます。現在、長編小説【追う者】を NOVEL DAYS さんなど4サイトにて連載させていただいております。
結婚式直前の20代女子。振り返る昔の日々、ある夜突如追い迫ってきた2つの影、砕かれた魂と身体、一瞬で消え去る未来像と生じる復讐(ふくしゅう)の焔(ほのお)・・・。そして出会う、真の愛。
このあと、ぜひお読みください。
■ 長編小説【追う者】(NOVEL DAYS・アルファポリス・エブリスタ)
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