新約聖書の「山上の説教」に基づいた回復の働き「セレブレイト・リカバリー」を創始したサドルバック教会のジョン・ベーカー牧師が23日、死去した。セレブレイト・リカバリーが同日、フェイスブック(英語)で発表した。
セレブレイト・リカバリーは、イエス・キリストが語った「山上の説教」に示された8つの原則(マタイ5:3~10)に基づき、誰もが抱く心の傷や悪習慣、悩みからの回復を導く働き。ベーカー氏が1991年にサドルバック教会で始め、その後、世界的な働きへと発展した。日本でも、パーパス・ドリブン・ジャパンから関連書籍が複数出版されている。
セレブレイト・リカバリーのホームページ(英語)によると、サドルバック教会では会員の2万7千人以上がこのプログラムを受け、その多くが現在、セレブレイト・リカバリーや教会の奉仕に関わっているという。また現在、世界で3万5千もの教会がセレブレイト・リカバリーを採り入れている。
サドルバック教会のリック・ウォレン主任牧師の妻で、同教会の指導者の一人であるケイ・ウォレン夫人はこの日、自身のフェイスブック(英語)に「今日、私たちの世界は偉大な人物を失いました。また、私の家族は親友である主にある兄弟を失いました」と投稿し、ベーカー氏の死を惜しんだ。
「ジョン・ベーカーは30年前、破綻していたその人生をイエス・キリストに引き渡しました。神は彼を、アルコール中毒で結婚に失敗し、疎外された子どもを持つ追い詰められたビジネスマンから、回復の原則を通して「傷、悪習慣、不安」を抱える他者を助けることに情熱を注ぐキリストに従う者へと変えてくださいました」。ウォレン夫人はそう言い、セレブレイト・リカバリーの働きを通してこれまでに世界で700万人以上が回復を果たしてきたとして、その功績をたたえた。