バチカン(ローマ教皇庁)は14日、教皇フランシスコ(84)と前教皇ベネディクト16世(93)が、新型コロナウイルスのワクチンを接種したと発表した。ロイター通信(英語)が同日伝えた。
同通信によると、バチカンでは13日からワクチン接種が始まった。教皇フランシスコは若い頃、アルゼンチン時代に病気のため肺の一部を除去しており、感染した場合、リスクが高いとされていた。また、90歳を超える前教皇ベネディクト16世は衰弱が進んでおり、関節炎など加齢に伴う病気を患っているという。
米ジョンズ・ホプキンス大学のまとめ(英語)によると、バチカンにおける新型コロナウイルスの感染者は14日現在27人のみ。同通信によると、その多くが共同兵舎に居住するスイス衛兵だという。
教皇フランシスコは、10日に放送されたイタリアのテレビ番組で、今週中にもワクチンを接種する予定だと語っていた。