昨年8月のUAEとバーレーン、10月のスーダン、そして12月10日、トランプ大統領のツイートによって明らかになったのが、モロッコとイスラエルとの国交樹立の合意だった。トランプ政権の仲介でイスラエルとの国交樹立を果たすアラブ連盟加盟国は、これで4カ国目となる。歴代米政権が四苦八苦してやり遂げられなかった偉業をトランプ政権は電撃的に成し遂げた。
合意に際してトランプ政権は、1960年代から続く西サハラの領有権問題で、該当地域に対するモロッコの領有権を認め譲歩を図った形となっている。モロッコは、全人口に対するイスラム教徒の割合が99・9%で、イスラム教国の中でも最も高い誇り高きスンニ派イスラム国家だ。
この国で忍耐深い伝道に励んでいるのが、アラブ世界伝道団(AWM)や世界福音伝道団(WEC)だ。これらの働きがなお福音によって実を結ぶように、また同国とイスラエルとの間の平和のために祈っていただきたい。
■ モロッコの宗教人口
イスラム 99・9%
プロテスタント 0・02%
カトリック 0・07%
ユダヤ教 0・02%