聖書をどのように生きるか。私たちにとって、生きるということは一つの大きな事業です。この大事業をどのように管理していくか。たとえビジネスをしていなくても、私たちは例外なく大実業家といえるのです。ですから「ビジネスと聖書」はあなたへのメッセージです。共に考え、共に変えられ、最大限の幸せを手に入れてまいりましょう。
ユダヤ人になぜ成功者が多いのか?
ノーベル賞受賞者の25%がユダヤ人。米国の大富豪の40%がユダヤ人。インターネット、コンピュータ会社、Google、Apple、Facebook、Microsoft、Dell、Intel も創業者、経営者がユダヤ人であるといわれています。他業種のダイヤモンド販売会社、金融会社などなど。これらの企業には共通点があります。どれも無形または小さくて軽く、付加価値の高い商品やサービスを扱っているのです。なぜでしょうか?
ニューヨークに24年住んでいた友人が「ユダヤ人はたとえ今日事業に失敗しても、スーツケースいっぱいのダイヤモンドさえあれば明日から小売り販売をして事業を再スタートできる」と話していました。ユダヤ人は紀元前70年に国家を失ってから、固有の国土というものを持たない時代が長かったため、どのような環境でも生きていけるように商売のセンスが磨かれたのです。
世界の中でユダヤ人の人口は0・02%。日本の人口よりも少ないのです。ではユダヤ人が多くの分野で優秀な人材を生んでいるのはなぜなのでしょうか? それは、幼少期の教育にその秘密があるといわれています。
幼少期の教育にユダヤ人の成功の秘訣がある
まずユダヤ人の両親が「あなたは神様に選ばれた」と教え込みます。ですから自己肯定感がとても高い大人へと成長していくのです。日本人の子どもでも、親に褒められたくて勉強するのはよくあることです。しかし、ユダヤ人にはそのような発想がなく、「世の中を良くするために勉強をするのだ」と目標を高く持たせるのだそうです。離散の歴史が長かったため、奪われることのない知識を持つようにと、12歳までに旧約聖書のモーセ5書(創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記)を暗唱させます。試験に合格するための詰め込み教育ではなく、タレントを引き出す教育です。まさにアブラハム契約の通り、自分たちは選ばれた民と心から信じているのです。
アブラハム契約 創世記12:1〜3
主はアブラハムに仰せられた。「あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地に行きなさい。そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしよう。あなたの名は祝福となる。あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地上のすべての民族は、あなたによって祝福される。」
映画監督のスティーブン・スピルバーグもユダヤ人
映画監督のスティーブン・スピルバーグ氏は、子どものころ勉強が苦手でした。8ミリカメラに熱中していましたが、母親は勉強しなさいと言うことも、叱ることもなく、少年の映像への興味を見守っていました。子どもが興味を持つことや得意なことを見つけて伸ばそうと努力するのが親の役目だと考えていたそうです。
ユダヤ商法から学ぶこと
1972年に出版された『ユダヤの商法―世界経済を動かす』(日本マクドナルド創業者・藤田田著)。これまでに8万部以上売り上げたベストセラーです。この本の中から興味深い内容をいくつかご紹介いたします。
「働くために食うな。食うために働け」。日本人は立ち食いそばを3分で食べ、急いで仕事へと戻る。まさに働くために食べているのです。金曜日の夜から土曜日まで安息日を大切にするユダヤ人は、この期間にしっかりと休み、家族で楽しい食事の時間を持ちます。仕事の話は一切せずに良質の余暇の時を家族で持つのです。まさに、楽しくご馳走を食べるために働くのです。
その他に興味深い内容としては、ビジネスは女性と口を狙えとも教えています。女性が喜ぶ商品やサービス、口から入る商品を扱いなさいと教えるのです。
ユダヤ人への約束がすべての民族のものとなった
神であられるイエス様が、人間の姿をもって全人類の救いのためにこの地上に来られました。そして、異邦人である私たちもイエス様に接ぎ木されて、アブラハム契約が全人類のものとなったのです。イエス・キリストを救い主と信じる者には永遠の赦(ゆる)しと救いが約束されています。「彼らであっても、もし不信仰を続けなければ、つぎ合わされるのです」(ローマ11:23)
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