聖書をどのように生きるか。私たちにとって、生きるということは一つの大きな事業です。この大事業をどのように管理していくか。たとえビジネスをしていないあなたも、例外なく「自分の人生」の経営者といえるのです。ですから「ビジネスと聖書」を共に考え、実行し、バランスの取れた幸せを手に入れてまいりましょう。
医食同源
You are what you eat! と英語では言います。病気を治療するのも日常の食事をするのも、ともに生命を養い健康を保つためには欠くことができないもので、源は同じだという考えです。古くから中国にある、体によい食材を日常的に食べて健康を保てば特に薬など必要としないという薬食同源の考えをもとにした造語ともいわれています。言い換えますと。食べるモノによって太りもし、痩せもする。食べるモノによって病気にもなり、健康を保つこともできるということなのです。
You are what you say.
You are what you say. とは「あなたは言葉通りの人となる」という意味になります。神様は創造の第1日目に「光よ。あれ」と仰せられ、言葉をもって光を造られました。言葉には力があるのです。ですから私たち人間も口から出る言葉が否定的であればネガティブな人生となり、口から出る言葉が肯定的であればポジティブな人生となるのです。
初めに、神が天と地を創造した。地は形がなく何もなかった。やみが大いなる水の上にあり、神の霊が水の上を動いていた。そのとき、神が、「光よ。あれ。」と仰せられた。すると光ができた。神はその光を良しと見られた。そして神はこの光とやみとを区別された。神は、この光を昼と名づけ、このやみを夜と名づけられた。こうして夕があり、朝があった。第一日。(創世記1:1〜5)
口から入るモノではなく、口から出るものが人を汚すのです
イエス様は常にたとえ話を通して話されました。そして途方に暮れている弟子たちに分かりやすくユニークに真実を説明してくださっているのです。口から入るモノは腹に入り、いつかはトイレで出てしまうのです。その半面、人を本当に汚すのは口から出る言葉であると説明されているのです。口から出る言葉は自分に対してだけでなく、いやそれ以上に他人へ与える影響が大きいのです。
イエスは言われた、「あなたがたも、まだわからないのですか。口にはいるものはみな、腹にはいり、かわやに捨てられることを知らないのですか。しかし、口から出るものは、心から出て来ます。それは人を汚します。悪い考え、殺人、姦淫、不品行、盗み、偽証、ののしりは心から出て来るからです。これらは、人を汚すものです。しかし、洗わない手で食べることは人を汚しません。(マタイ15:16〜20)
悪い言葉をいっさい、あなたがたの口から出してはいけない
以前このような実験を家で子どもたちとしたことがあります。2つの花瓶にそれぞれ1本ずつバラの花を入れ、間に仕切り板を立て、子どもたちにそれぞれ話し掛けてもらいました。左側のバラには「あなたはきれいですね。とても美しいですね。見ているだけで心が癒やされます」。そしてもう1本には「なんとみにくい花だ。見ているだけで気分が悪くなる。ばかやろう」。するとみるみる花に変化が表れました。良い言葉を掛けた花はそのまま美しく咲き続け、悪い言葉を掛けた花は、みるみる枯れ始めたのです。
悪い言葉をいっさい、あなたがたの口から出してはいけない。必要があれば、人の徳を高めるのに役立つような言葉を語って、聞いている者の益になるようにしなさい。(エペソ4:29)
江本勝医師が『水は答えを知っている』という本を出版されました。水を氷結させてその結晶写真を撮る研究をなされた方です。驚きの結果です。この写真をご覧ください。
こんなにも結果が違ってくるのです。人間の体の7割は水分です。子どもたちにどのような言葉を掛けていますか。大人同士の会話も同様です。人の徳を高める言葉、聞いている者の益になる言葉を口から出せる者でありたいです。
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