しかし、神は、さらに豊かな恵みを与えてくださいます。ですから、こう言われています。「神は、高ぶる者を退け、へりくだる者に恵みをお授けになる。」ですから、神に従いなさい。そして、悪魔に立ち向かいなさい。そうすれば、悪魔はあなたがたから逃げ去ります。(ヤコブ4:6、7)
新約聖書にある27の書物には、それぞれの語り口や表現の仕方に特徴があります。ヤコブの言葉にはパンチ力があり、理屈だけのクリスチャン生活ではなく、行いの伴った信仰生活が大事だと語っています。私たちの人生には、幸福を奪ったり、人生を台無しにしようとしたりする悪魔の働きがあります。依然、コロナ禍が続いています。この不安な時代にあってもクリスチャンとしてどう生きるか、共に学んでいきましょう。
1. 恵みの神様が共にいてくださる
クリスチャンとしての幸いは、天地宇宙を創られた恵みの神様が共にいてくださるという大前提があることです。自分の力だけでもがく必要はありません。もちろん、努力は必要です。ですが、私たちは命を与えてくださった神様の恵みで取り囲まれているのです。神様を信じて歩むとき、そこには必ず神の恵みが備えられています。
2. 悪魔に立ち向かう
主から与えられている恵みがあるのに、クリスチャンである私たちは、苦しいことや嫌なことから逃げ回っていてはいけません。イエス様は「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい」とおっしゃいます。弱い私たちがイエス様と出会うとき、疲れが癒やされます。それだけではなく、力が与えられ、それまで逃げていた人生から180度変えられるのです。イエス様によって強められ、私たちの人生に妨害を与える悪魔の力に対して立ち向かい、勝利する者になろうではありませんか。
ヤコブはさらに、神様の恵みを頂く具体的な2つの方法を教えています。
一つ目は6節、「神は、高ぶる者を退け、へりくだる者に恵みをお授けになる」と語り、へりくだる重要性を説いています。水が高い所から低い所へ流れるように、神様の恵みも、神様の前に己を低くしてへりくだる者の上に、一気に流れてきます。自分の考えが神様のようなものだなどと高ぶってはいけません。神様の前にへりくだりましょう。そうすれば、自然と神様の恵みが自分に流れてきます。
そして二つ目は7節、「ですから、神に従いなさい」とあります。私たちは、ただ神様の御言葉を聞くだけではなく、素直に御言葉に従う者になりましょう。「互いに愛し合いなさい」というイエス様の御言葉があります。これは、愛し合うことが難しい故に、イエス様はあえて愛し合いなさいと言われたのです。私たちは、いきなり100パーセントの愛で愛し合うことは難しいでしょう。ですが、今まで憎しみや悪口をぶつけていた関係をやめ、その人のために幸福を祈ってみませんか。目と目を合わせて話し、真心を届けるのです。これが、御言葉に従うことです。
「互いのために祈りなさい」「互いに仕え合いなさい」「受けるよりも与えるほうが幸いである」「いつも喜んでいなさい」。神様の御言葉は、私たちに具体的に生き方の指針を与えています。御言葉に従おうではありませんか。
この1週間も必ず祝福されます。備えられている神様の恵みを頂き、悪魔の攻撃にも勝利していこうではありませんか。この秋の日々に、イエス様をど真ん中に据えた日常を過ごしてまいりましょう。