那覇バプテスト教会名誉牧師の国吉守(くによし・まもる)氏が25日、沖縄県内の自宅で死去した。87歳だった。葬儀は近親者のみで執り行われる予定。一般の献花式が27日、午前11時から午後5時まで同教会で行われる。
1933年沖縄県生まれ。沖縄戦で両親を失い戦争孤児となる。戦争体験を通してキリスト教に興味を持ち、教会に導かれ入信。その後献身し、日本基督神学校(現・東京基督教大学)を卒業。那覇バプテスト教会を65年にわたり牧会した。善隣幼稚園園長、沖縄聖書学園理事長、「沖縄いのちの電話」理事長、特別養護老人ホーム「愛の村」理事長などを務め、地元の人々の救いのために尽力した。
近年は体調を崩し、入退院を繰り返していた。コロナ禍で半年あまり面会できない状態が続いたが、亡くなる直前の12日間は自宅に戻り、意識も回復する中で家族と共に過ごせたという。