第43回大阪ケズィックコンベンション2日目の14日夜の部で国吉守氏(沖縄・那覇バプテスト教会主任牧師)が講演し、「自分たちに与えられている試練、それを通して神は訓練されている」「試練を見てはいけない、光に向かいなさい」と、信仰者が常に見失ってはいけない御言葉の希望を示した。
国吉氏は、イエス・キリストが十字架につけられるとき、ただ十字架の苦しみだけでなく後にある人類の贖いの完成、復活、天の栄光を見ておられたことを強調し、現代を生きる私たちも「天の喜び、栄光の喜びをもって地上の困難を乗り越えることができる」と説いた。
神と人間との関係は信仰によって成就する。では信仰とは何か。国吉氏は、「イエスが私たちの弱さも、罪の深さも全部赦してくださって、訓練し、見守ってくださる」としたうえで、「神は天の父として描かれている」「(神の懲らしめを)訓練として受け止める、これが信仰」と語った。
神は、誰もいない荒野で一人で野宿をしていたヤコブに、「わたしはあなたとともにあり、あなたがどこへ行っても、あなたを守り、あなたをこの地に連れ戻そう。わたしは、あなたに約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない」(創28:15)と語られた。
国吉氏は、「どこまでも神に信頼し、神に頼るという信仰は現代にも必要なのです」「どんな試練があっても、神は最善を尽くしてくださるという信仰、これは今も昔も変わらない。主はこれを喜んでくださる」と説いた。
「すべての懲らしめは、そのときは喜ばしいものではなく、かえって悲しく思われるものですが、後になると、これによって訓練された人々に平安な義の実を結ばせます」(ヘブル12:11)。
最後に国吉氏は、「試練を見てはいけない。光に向かいなさい。イエスから目を離さないで」と励まし、「みなさんが光に向かって進むとき、この大阪から恵みが溢れると思います」と祝福の言葉を贈った。