来年、宗教改革家のジャン・カルバン(1509〜64)が生まれてからちょど500周年を迎える。カルバンが活動の拠点としたスイス・ジュネーブでは、生誕500周年を記念する様々な行事の準備が進められている。ENIが伝えた。
ジャン・カルバンは1509年、フランスで生まれ、スイスのジュネーブでの宗教改革によってキリスト教の歴史に大きな変革をもたらした。現在でも、カルバンの思想的流れを汲む改革派教会がプロテスタント教会を構成する大きな一つの流れとなっている。
来年11月2日にはジュネーブの宗教改革記念碑を前に、世界改革教会連盟(WARC)とスイス・プロテスタント教会連合(FSPC)が共同で記念行事を行う予定で、ペンテコステの同5月31日には、同じくジュネーブの聖ピエール大聖堂で記念礼拝が捧げられる。礼拝は、アフリカや米国、アジアでも放送される。また同7月10日には、主要な宗教家・政治家を招いての記念行事が行われる予定。
WARCのクリフトン・カークパトリック議長は、「私は・ジャン・カルバンの伝統が教会、人、自然の繁栄のために、リバイバルと霊感の源泉となることを期待している」と述べ、セトリ・ニョミ総幹事も、最近WARCが発行した著書の中で「カルバン500周年を最もよく記念することは改革派において神の大使としての約束を取り戻すことだ」などと語っている。