2014年のクリミア紛争に端を発して、ウクライナの東部2州では、親ロシア分離派の武力闘争によってウクライナ政府との間で長らく内戦が続いている。これによって国の荒廃が進み、拡大するコロナ禍はさらなる追い討ちをかける形でウクライナを疲弊させている。
昨年の12月の仏、独、露、ウクライナの4カ国会談では完全停戦の合意がなされたが、戦闘はやまずまだ続いている。停戦を目標として、前回に引き続いて再度の4カ国会談がこの4月に予定されていたが、コロナ禍によって延期となってしまった。
多くの国が国境封鎖を実施しているように、ウクライナでも国境が封鎖されているが、閉じられた境界線は、国境だけにとどまらず、国内的な境界線も封鎖された。それはロシアの影響を排除するためだが、結果として多くの人々の行き来が寸断され、収入も絶たれてしまった。
コロナ禍のみならず内戦の二重苦に苦しむウクライナに、1日も早く平和がもたらされるように祈ろう。そのために福音宣教が前進するよう祈っていただきたい。
■ ウクライナの宗教人口
ウクライナ正教61・2%
プロテスタント5・8%
イスラム1・1%