米首都ワシントンにあるジョージタウン・キリスト教会(米国聖公会)牧師のティモティー・コール司祭が、新型コロナウイルスに感染していたことが分かり、同教会の礼拝に出席していた信徒ら数百人が2週間の自主隔離を指示される事態になった。
米CBS(英語)によると、コール司祭が新型コロナウイルスの検査で陽性となったのは土曜日の7日夜。これにより8日の日曜礼拝は中止となり、同教会は、安全が確認されるまですべての礼拝と諸集会を当面中止すると発表した。
米ワシントン・ポスト紙(英語)によると、保健当局は、前週の日曜日である1日の礼拝出席者、さらに2月24日または2月28日から3月3日までの間に教会を訪れた数百人に対し、2週間の自主隔離を指示した。コール司祭は現在、メッドスター・ジョージタウン大学病院に入院しており、容体は安定しているという。
教会の発表(英語)によると、コール司祭の感染が確認された後、10日までにオルガニスト兼聖歌隊指揮者のトム・スミス氏と信徒1人も感染が確認された。
コール司祭は8日、信徒らに自身の感染を伝えるとともに、「まず、私は大丈夫であることをお伝えします。十分な治療を受けており、このような状況にあっても元気です。これから2週間、家族と同様、私も隔離期間を取ります」と語った。
10日には「皆さんの多くの祈り、親切な申し出、そして愛に心から感謝します」と伝える一方、感染に伴う不便を謝罪。自主隔離をしている信徒らに、「霊において、祈りにおいて、私も皆さんと共にいることを忘れないでください」と伝えた。また「この時が、私たちが神や仲間の教会員についてより良く知る機会になるよう、そしてそうすることで、私たちそれぞれが本当に神の子であることを知る機会になるよう願っています」と続けた。
コール司祭は、ワシントンにおける最初の感染者。ワシントン政府の新型コロナウイルス特設サイト(英語)によると、9日までにワシントンで感染が確認されたのは5人。その他23人が検査中で、2人が検査の結果を待っており、17人は検査の結果、陰性だった。