日本基督教団(山北宣久議長、東京都新宿区)の東京信徒会は、来年日本のプロテスタント宣教150周年を迎えるにあたって、「感謝と奮起」を合言葉にすることを決定した。150周年という節目の年を、「またとない伝道のチャンス」として捉え、伸び悩む教勢を回復したい思いが込められている。同教団が発行する隔週紙「教団新報」の最新号が伝えた。
同紙によれば、7月末に同教団・銀座教会(東京都中央区)で行なわれた同信徒会では、映像「グラフで見る教団の姿」が放映され、参加者らは教団の現状を確認。同教団に所属する教会全体の経常収支がここ8年間で5億7000万円減り、減少率は4.3%。一教会当たりの年間平均受洗者数が0.8人。「受洗が召天に追いつかない」状況で向こう10年間で中堅教区1つが消える規模になることなどが映像で指摘された。
同信徒会ではこのような教団の状況を厳粛に受け止め、日本のプロテスタント宣教150周年を記念する目的として、「この地に注がれた主のご恩寵とお導きに感謝し、更なる福音宣教の機会として、幅広い信徒が『贖罪と和解』の信仰に立って伝道に奮起する」を掲げ、今後進んでいくことになる。