【CJC=東京】聖職者になることを願うカトリック女性が、バチカンで世界司教会議(シノドス)の開かれている最中の10月15日、ティベレ川対岸からサンピエトロ広場まで、女性聖職を認めないのは性差別的で、不公平だと抗議する行進を行った。
世界中のカトリック女性組織の代表によるグループは「女性を聖職に」と声を上げ、バチカン宮殿で請願書をスイス衛兵に手渡そうとしたが、受け取られなかった。
米国の『女性叙階会議』のアーイシャ・テーラー代表は、司教253人が集まっているシノドスの間に、問題へ関心を持ってもらうことが狙いだ、と語った。しかしバチカンは、長年にわたる女性聖職禁止を解く姿勢は見せていない。
この5月、バチカンは、女性を聖職から除外することはキリスト教伝統に沿っている、と強く主張、叙階に関係した女性は破門される、との新たな警告を出している。