米プロテスタント最大教派の南部バプテスト連盟元理事長で、宣教団体「インタッチ・ミニストリーズ」の創設者であるチャールズ・スタンリー博士がこのほど、新刊「神と共に―神の道とあなたの人生への計画を知る」を出版した。スタンリー博士は同書で、「我々が大きな難題に直面するとき、それは神を知り、ほかの何よりも神を愛するときなのだ」と指摘。発売されたのが、米国を中心に広がる最近の金融危機の最中とあって、注目を集めそうだ。
米国では先月29日、ニューヨーク株式市場のダウ工業平均株価が777.68ドルの史上最大の下げ幅を記録したかと思いきや、今月6日にはそれを上回る800.06ドルの値下げとなり、過去最高値を更新した。米証券会社大手のリーマン・ブラザーズの破綻など、米国国民の実生活にも影響を及ぼし始めている。先月30日に発売された同書でスタンリー博士は、そのような金融危機の中にこそある「神の御心」を求めるべきだと述べている。
「もし神の御心を知ることができれば、それに従えるのに」などと多くの人は語る。だがスタンリー博士は、その一方でこの悲劇的な厳しい状況の意味を必死に見いだそうとする人々もいると話す。職を失うなどの人生の危機に直面する人々に向けて、その問題の中に存在する「神の御心」を求めるよう勧める内容だ。
スタンリー博士は、「神の民の多くは神については知っているが、問題は神との個人的な関係を持っていないことだ」と指摘。キリスト者に神とのより深い関係を持つよう訴えている。