聖書は科学に反しない――。聖書から割り出される地球の年齢は本当に6千年なのか。旧約聖書に記されているノアの洪水は、地球の歴史上いつ起こったのか。現役牧師が最新の研究による科学データと聖書の記述を分かりやく紹介しながら、地球の歴史に秘められた真実に迫る。
著者はフェイス・アンド・ビクトリー国際教会(横浜市)の愛多妥直喜(アタンダ・ナオキ)牧師。農業工学を専攻し、ナイジェリアのアフマド・ベロ大学を卒業後、東京農工大学大学院で学んだ。また、米リョーカン大学で心理学の博士号、米MSU神学大学で神学の博士号を取得している。
冒頭で愛多妥氏は、地球誕生とアダムの創造が同時期の出来事ではなく、「地球の年齢は約46億年」とする科学的見解は間違いではないと主張する。創世記1章1節と2節との間に膨大な時間的隔たりがあることを立証するために、原語であるヘブライ語の意味や関連する聖書箇所を丹念に調べ上げた。
また、地殻変動と氷期サイクルとの関係を調査した最新の科学データを基に、ノアの洪水といった地球規模の出来事について、関連する聖書箇所を引用しながらその年代を算出している。
サタンの堕落についても、章を設けて詳しく解説している。サタンがいつ、どのように地上に投げ落とされたのか、その運命について、聖書の記述を基に解き明かしている。「悪魔は、何十億年もの間、地上に興亡してきた文明の全てで、そこに生きる人々や国々を惑わしてきました。そして、ノアのゆえに保護された今の私たちまで続く人類を除いて他は全て滅ぼされたのです」と愛多妥氏は警告する。その上で、神を信じる信仰を回復させるために地上に来られたイエス・キリストを信じ、信仰を働かせることの重要性を強調している。
「私がこの本を書いたのは、私たちの世界にある多くの曖昧(あいまい)なままのことに理解をもたらすためです。そして、聖書は科学に反するものではないと結論を下すことができた方々、また、聖書の神様を信じることなしに科学を追究することの無意味さを悟った方々は、私の同志となってくださるでしょう。(中略)今こそ、私たちの世界を前進させるべき時です。超自然的な事象と科学は、決して相容(い)れないものではありません。両者共に、全ての創造主であり生けるお方である聖書の神様を起源としているのです」
全国のキリスト教書店で購入できるほか、一般書店でも9月25日から取り扱う。
■ 愛多妥直喜(アタンダ・ナオキ)著『いま明かされる 宇宙創造の新事実』(星雲社、発売中)