今年105歳となったハティー・メー・アレン牧師は、57年にわたりほぼ毎週説教を語り続けている現役の女性説教者だ。
アレン牧師が牧会するのは、米テキサス州テンプルにある「生ける神の教会」。愛称はその名も「ジーザス」。半世紀以上にわたる、その情熱的な働きを記念する礼拝が先月開催され、アレン牧師自身が「あなたはどこにいるのか、なぜここにいるのか」と題して説教した。
アレン牧師は、教会の監督の娘として生まれた。11人のきょうだいがおり、そのうちアレン牧師を含め6人が説教者になった。現在も2人を除いて存命しており、多くの子どもや孫らに恵まれ、アレン牧師の親族は現在、6世代にわたる。彼らは皆、アレン牧師のことを「おばあちゃん」と呼んでいるという。
「ジーザス教会」を含め市内の8教会の責任を持つアーロン・トリバー監督は、地元のテンプル・デイリー・テレグラム紙(英語)に対し、アレン牧師は聖書を信じ、聖書に従う説教者だと証しする。
記念礼拝では、トリバー監督が次の聖書箇所を朗読した。
「主の名を呼び求める者はだれでも救われるのです。ところで、信じたことのない方を、どうして呼び求められよう。聞いたことのない方を、どうして信じられよう。また、宣(の)べ伝える人がなければ、どうして聞くことができよう」(ローマ10:13~14)
「福音に従わないのなら、私たちと火の池を隔てるものは何もありません」とアレン牧師。クリスチャン生活においては、御言葉への従順と清い生き方を最優先しなければならないと警鐘を鳴らし、「私たちは、神ではないすべてのものから離れる必要があります。主イエスを第一にしましょう」と語った。
アレン牧師はまた、神を愛することは、すべての人を愛することにつながると語った。
「神は私たちが愛し合うことを望んでいます。愛は美しいものです。私はすべての人を愛しています。私には2人の娘がいますが、1人は84歳で、もう1人は70歳です。私は2人を愛していますが、だからといって神に対する愛に勝るわけではありません。神と同時に娘たちを愛しているのです」
アレン牧師は、正式な学位は持っていないが、「イエス学博士号」(イエス・キリストについての博士号)を持っていると話す。
「私には純粋な心から出た願いがあります。結局のところ、それこそが神が喜ばれるものです」
「子どもの頃、私は寝室で勉強させられました。後から居間に行って、学んだことを母に話しました。そのような生い立ちの故に、私はキリストの御体の一員として生きることを学びました。私は愛と尊敬と美徳によって育てられたのです」
アレン牧師の娘の一人、ルース・フリーマンさんは、母親が自分なりに自らの信仰を実践していることは喜ばしいことだと、米フォックス・ニュース(英語)に語った。
「母が今もそうしていること、105歳の母を尊敬できること、母に今もそのような願いがあること。これは本当に素晴らしいことであり、祝福です」とフリーマンさんは話す。
今も一人で暮らしているアレン牧師は、「私とイエス様(だけで暮らしています)」と誇らしげに話した。
自身も30年余りにわたって説教者として奉仕しているトリバー監督は、アレン牧師の知恵により長年祝福されてきたと話す。アレン牧師から多くのことを学んだと言い、アレン牧師を「知恵と知識で満ちている」と称賛する。「アレン牧師は、私を助けるために神から遣わされたのだと思います。素晴らしい神の人です」