現地ではゴスペルシンガーとしても有名なマロセロ・ロッジ神父が、今年開院20周年を迎えたブラジル・サンパウロ市の日伯友好病院を祝福しようと、病院に隣接する道路を封鎖して作った特設舞台で特別ミサを行った。病院の職員や利用者ら、地域の住民も合わせて約3000人が集まり、マロセロ神父とともに大合唱した。現地の日系人向け日本語紙「ニッケイ新聞」が伝えた。
同紙によれば、先月17日に行われた今回の特別ミサは、マルセロ神父の心臓内科の担当医が日伯友好病院で勤務していることが縁となり、病院の職員や利用者へ感謝したいとの神父からの申し出により実現したという。
マルセロ神父は、イースター時期のミサでは100万人もの信徒を動員すると言われるカトリック界の歌と踊りのカリスマ。今年6月に発売した新曲「Paz Sim, Violencia Nao」は、ブラジル国内で20万枚の売り上げを記録している。また映画やテレビ、ラジオ番組にも出演するなど精力的に活動。身長190センチ以上の長身で体育教師の資格も持つ。
特別ミサでは、カトリックの儀式をはさんでマルセロ神父が計5曲ほどの歌を披露。神父が歌い始めると同時に、観衆から自然と大合唱が起こり、笑顔で隣人と抱き合う姿が見られたという。
またマルセロ神父は「ブラジルには最大の日系コミュニティーがある」と述べ上、観衆に呼び掛け、友好病院の本棟に向かって祝福した。