新約聖書のヨハネの黙示録に出てくる数字「666」が含まれる道路標識などが盗まれる事件が全米で相次いでいるという。誰が何の目的で盗んでいるかは全く不明で、警察や高速・有料道路管理当局などは、熱狂的な宗教関係者ではないかと推測している。AP通信が伝えた。
米ニュージャージー州の道路当局によると、ここ2年間で高速道路の北行き車線で「66.6マイル」の標識が少なくとも4、5回にわたり盗難に遭っているという。周辺に住居の少ない設置場所から真夜中に盗まれていることが明らかで、「666」という数字に何らかの執着を持つ人物が持ち去っていると考えられている。
同州モリス郡でも数年前、「666号線」の標識が盗まれ、当局が再設置しても1、2日で再び盗まれるというイタチごっこが続いた。そこで、当局が路線名を「665号線」に変更すると、その後標識が盗まれることはなくなったという。今回同州でも盗難を避けるため、標識を「66.61マイル」とより詳しく表記するという措置が取られた。