同志社大今川キャンパス(京都市上京区)のハリス理科学館で毎年開催されている「Nessima Room企画展」が10月1日から今年も開催される。今年のテーマは、「早稲田と同志社 創設者の想いと交流から」。同志社の創設者である新島襄と早稲田大の創設者である大隈重信との交流から、現在にまで見られる両大の関係について、同志社社史資料センターと早稲田大学文化推進部が協力して開催する。
新島と大隈の出会いは、大隈が早稲田大の前身となる東京専門学校を建設していた頃、新島が大隈のもとを訪ねて同志社及び日本の教育について意見を述べ、大隈が新島の人格と確固たる主義信仰に深く共感したことに始まる。早稲田大の白井克彦総長は「大隈にとって新島は福沢諭吉と共に最も推服する教育者」であったと語る。早稲田大には新島のみならず、弟子の家永豊吉、大西祝、岸本能武太、浮田和民、安部磯雄らも早稲田大で教鞭とるなど影響を与えた。
展示会は10月1日から来年1月31日まで、ハリス理科学館2階の「Nessima Room」で開催。記念シンポジウムは11月22日、同キャンパス明徳館1階1番教室で、同志社・早稲田の両大からパネリストが参加して行われる。また10月31日から11月30日までは、特別展として早稲田大の教壇に立った新島の弟子たちを取り上げる「早稲田と同志社―新島襄の弟子たち」が同じく「Nessima Room」で開催される。
問い合わせは、同志社社史資料センター(電話:075・251・3042、メール:[email protected])まで。