フランス・パリのサンジェルベ教会で14日、茶道・藪内流(やぶのうちりゅう)の献茶式が行われ、100人を超える信徒や関係者らが古来より伝わる茶道の作法を観覧した。朝日新聞が伝えた。
この献茶式は、同教会と京都市の妙心寺霊雲院が世界平和を祈願して開催した合同のミサ・法要の一環として行われたもの。霊雲院に事務局が置かれる霊雲院国際禅交流友好協会(IZEFA)がキリスト教との交流を企画し、藪内流に参加を呼び掛けたことから実現した。
藪内流は、16世紀に初代・剣仲紹智(けんちゅうじょうち)によって始まり、現在十三代目に至る400年以上の歴史を持つ茶家。欧州での活動は今回が初めて。
霊雲院国際禅交流友好協会は、宗教間の交流親善を図っており、06年にはローマ教皇ベネディクト16世就任祝賀でバチカンを訪問、昨年には世界平和祈願のため中欧の教会を訪問するなどしている。