前回と同じような感じで、今日も問題からスタートです。
問題です。20XX年△月〇日正午ごろ、東京都渋谷区の閑静な住宅街で、計画犯によって連続して6人の人が刺されるという事案が発生した。被害者の中には、あなたの友人Aも含まれている。
誰がやったのか分かっているにもかかわらず、警察(所轄署も警視庁)も、そして検察も一切動かない。よって、計画犯であり多くの人を刺したにもかかわらず、逮捕されることもなく、罪に問われることもない状態となっている。
はい、皆さん。問題は終わりです。なぜでしょうか?なぜ、警察も検察も動かないんでしょうか?私が求める答えをできる方は、スゴイですね。前回の百人一読を最後までちゃんと読んでいたのでしょうね、ありがとうございます。
私が求める答えが分からない方は、分からなくて当然の問題ですからご安心ください(笑)。でも、ぜひ今日からは、百人一読を最後まで、次回予告までしっかりと読んでくださいね。
さて、昨日までの三連休、皆さんはどのように過ごされましたか?「秋です!読書ですよ」という方もいるはず、また「収穫の秋!おいしいモノ食べまくりましたっ!」という方もいるでしょうね。読書三昧、美味三昧、旅行、趣味。もしくは、お仕事で大変だった方もいるはずです。
本当に、人はそれぞれです。ある人が休んでいるときに、ある人は働いていて、ある人が遊んでいるときに、ある人は勉強しています。人それぞれ、生き方、立場、名前(同姓同名の人はいるでしょうけど)、顔(似たような顔の人もいるでしょうけど)が違います。
そして、今この瞬間、ある人はビジネスマンとして、ある人はOLとして、ある人は看護師として、ある人は客室乗務員として、ある人は公務員として、そして、ある人は大学生として生きているわけですね。
さて、大学といえば、明治大学、愛媛大学、神戸大学、同志社大学です(すみません。他の大学の方々。これは篠原の勝手で、身内に関係のある大学を挙げたものです)。そして、今日ピックアップするのは、同志社大学。京都に本部がある私立大学で、篠原も入りました。
でも、誤解されないように書き加えますが、入学したわけではありません(篠原は、高校も大学も卒業していません)。同大生の従弟を訪ねて京都に行った際、同志社大学の京田辺キャンパスに入らせてもらい、いろいろ見学させてもらったわけです。とにかく広かった。青春というか、キャンパスライフを経験していない、篠原が知らないものが結構あったはずです。
さて、今日は早々に本題に入らせていただきます。学生数2万7千人以上のマンモス校、同志社大学を創設した新島襄。彼は、侍の子として生まれ、非常に短気な人間でした。そして、海外密航までした人物です。その彼が、ある出会いによって目覚めて、今日知られるような人物にされたわけです。
その新島襄の言葉です。「私はその本(聖書)を置き、あたりを見まわしてからこう言った。『誰が私を創ったのか。両親か。いや、神だ。・・・そうであるなら私は神に感謝し、神を信じ、神に対して正直にならなくてはならない』」(『100人の聖書』47ページ)
新島襄の素晴らしい言葉です。篠原は本当に同感です。皆さんは、この新島襄の言葉を今日実際に読んでみて、どのような印象を持たれますか?受け取り方は人それぞれなのですが。ある文章を読んでも、受け取り方は、本当に人それぞれですね!ある人は「素晴らしい文章だ!」と思うでしょうし、ある人は、「あっ。駄作だ」と感じることがあるでしょう。
さて、ここから急に映画の話になります。最近このコラムでよくご紹介している、映画「劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」(山下智久さん主演。新垣結衣さん、戸田恵梨香さん、比嘉愛未さん、浅利陽介さんら豪華キャストが出演)です。
とにかく、感動ものです。師夫妻が絶賛していました。ちなみに、尊敬する知人が、この映画に出演している国民的女優・新垣結衣さんのファンらしいです。なので、師夫人から後で聞かれました。「どの人が新垣さんだったの?」というようなことを。師夫人は新垣さんの顔を知らなかったようです。それで、「最後の方で、お腹が痛いフリをしていた人だよ」というような感じで答えたら分かってもらえました。
ただ、「あぁ、あのお局さんとお酒飲んでいた人ね」というような答えが。どうやら、緋山医師(ようするに、戸田恵梨香さん)がお局さんに見えたようです、師夫人には。それから、師夫人曰くですが、「どちらかと言うと、あの看護師さん(比嘉愛未さんのこと)の方がかわいいけれど・・・」と。
まぁ、そういうわけで、人それぞれ、誰のファンになるかは自由で、顔の好みも違います。それで良いわけですね。日本人全員が仮にですが、新垣さんの大ファンだったら、他の女優のファンはいなくなっちゃいますから。
すみません。話が大分それてしまいましたが、そうです、映画の話です。この映画の中で、余命わずかの女性が出てきます。富澤未知(山谷花純さんが演じます)という若い女性です。彼女は、優しい彼(婚約者)との結婚が決まっていました。でも、ブライダルチェックを受けるんですね。で、大きな病気が見つかります。がんです。
若い彼女、病気のために、走れなくなります。大好きだったお肉も食べられなくなります。そして、女性にとって本当に大事な髪の毛も抜けていく。つらい現実です。そして、人生最後の旅に出掛けようとするも、乗り込んだ飛行機が乱気流に巻き込まれ、大怪我を。そこで救助に当たるのが、主人公の藍沢(山下智久さんが演じます)&白石(新垣結衣さんが演じます)の両医師たちです。
富澤は、藍沢や白石が勤務する病院に運ばれ、緊急手術を受け、即入院です。でも、飛行機の事故で負った怪我が完治する前に、末期ガンで死んでしまう運命にあるわけです。余命数週間ですから。そのことを、富澤の両親と白石医師が病院内のある部屋で話すんですが、本当にかわいそうな話です(映画の中の話ですが)。
でも、そんな彼女のもとに、彼(婚約者だった男性)が突然訪ねて来るんです。そして、なんと「結婚しよう」というようなことを告げます。余命数週間の末期がん患者である彼女に、ですよ。彼(新田真剣佑さんが演じます)は、富澤未知と結婚しようと来たわけです。富澤は、そんな彼の言葉を素直に受け入れることはできません。当然ですよね。でも、その後、彼と富澤は結婚式を挙げます。しかし、その結婚式の日に、富澤は吐血してしまうのです(これ以上は、映画を観てくださいね)。
皆さん、いかがでしょうか?考えていただきたいのですが、皆さんが彼の立場だったらどうしますか?余命数週間の富澤未知と結婚しようとしますか?そして、実際結婚しますか?皆さんの立場に置き換えてみてください。
婚約していた彼(彼女)が、末期がんだと判明!余命はなんと1カ月もつかもたないか・・・。皆さんなら、本当にどうしますか?「それでも、愛する〇〇と結婚したい!」と考えて、病室の彼(彼女)のもとに行き、「〇〇。結婚しよう」と言いますか?どうでしょうか?
私は、分かりません。答えが出ませんね。
また、自分が富澤未知のような立場だったら、皆さんはどうしますか?末期がんで余命数週間の宣告が出た。婚約者がいて、結婚式の日取りも決まっていた。あなたは、もう結婚のことは諦めます。でも、そのあなたのもとに、婚約者(もしくは婚約者だった人)がやってきて、「結婚しよう。あなたと結婚したい!」と言ってくる。皆さんは、どう答えますか?
「ありがとう。いいの?」と言いますか?「ダメ!もう結婚のことは忘れて。私のことも忘れて!」と答えますか?こっちなら、仮定して考えてみて(あくまで仮定です。私はがんにはなりませんから)、私も答えが出ました。絶対に、「ありがとう。こんなオレでもいいのか?」とは言えないですね。「気持ちだけでうれしい。でも、無理だ」というような答えになります。
とにかく、映画の中の話ですが、富澤未知は彼の言葉に「うん」とは言えません。でも、結局結婚式を挙げるわけです。皆さん。愛する彼(彼女)が末期がん!余命数週間!それでも、愛しているから、結婚したいと望みますか?それとも、結婚のことはなかったことにしてもらいますか?
しかし、結論へと進みますが、皆さんが、「それでも、結婚するよ!愛してるんだから」と判断されたとしても、また「正直、結婚はなかったことにするはず」と判断されても、あなたのことを、あなたの状況がどうであっても愛してくれる、愛しておられるお方がいるのです。あなたのことを、いつも愛してくれているお方です。
実際問題として、「最愛の人」と呼べる人がいなくても、「恋人」がいなくても、「独りぼっち」と感じていても、です。それでも、このお方は、本当に今もいるのです。そのお方とは、まさにキリストの神様なのです。
キリストの神様は、あなたを今、愛しています。仮に、あなたが人には言えないようなことをしていたとしても、愛してくれています。仮に、あなたが田舎の両親に知られては、非常にまずい生活をしていたとしても、愛してくれています。仮に、あなたが死ぬような状況に陥ってしまっているとしても、あなたを見捨てずに、愛してくれているのです。
仮に、あなたが今この瞬間、余命数週間の身であり、病室で寝ているような状態だったとしても、キリストの神様はあなたを愛しておられるのです。
そのキリストの神様のもとに行きませんか?ようするに、クリスチャンになりませんか?新島襄が言っています。「誰が私を創ったのか。両親か。いや、神だ。・・・そうであるなら私は神に感謝し、神を信じ、神に対して正直にならなくてはならない」。そうです。キリストの神様が、あなたを創ってくださり、今もあなたを愛してくれているのです。
その神様に、何とかしてもらいませんか?クリスチャンになることによって(クリスチャンになる方法は、シーズン1の100話目で紹介していますから、必読です!)。
最後に、「蚊」についてです。ちなみに、今日のコラムの最初の方の問題の答え(私が求める)は、「蚊」です。蚊だから、いくら多くの人を刺しても、逮捕もされないし、実刑をくらうこともありません。
さて、蚊という存在は、皆さんの味方でしょうか?皆さんにとって、ありがたい存在でしょうか?蚊は、どこからか皆さんの家に、部屋に入ってきて、ブンブンして、あなたの体を刺して血を吸いますね。わざわざ自由な外から、狭い家の中なんかに入ってきて、家の中をブンブン飛んで、最後は人の手でパンっとされて死んじゃいます。
皆さんはどうでしょうか?もしかしたら、良い自由な環境から自分を締め出し、あえて良くない環境、乱れた生活、暗い日々に自分を置いてしまってはいませんか?そこでも、蚊がブンブン飛び回れるように、ある程度楽しくやることはできるし、お金も入ってくるし、ある種の友はいるのです。
でも、そのような生き方は、蚊が人を煩わすように、周囲の人々やあなたの家族、いろんな人々を煩わせ、困らせ、苦しませるものです。蚊もパンっとやられるまでは、血を吸えます。ある空間で飛び回れはします。でも、いつか人間さんの大きな手でやられる日が来るはずです。
あなたが、もし仮にですが、今この瞬間、暗闇の日々、良くない環境の中にいるのであれば、それなりにいろいろな楽しみがあるでしょうし、お金もある意味入ってくるでしょう。でも、いつかキリストの神様の取り扱いを受けないといけないのです。
それから、警察の手があなたに伸びようとしているかもしれません。もしくは、敵対者の黒い影が忍び寄っているかもしれません、すぐそこに。
皆さんは、蚊ではありません。人間です。蚊が知らないものを知っているでしょうし、蚊ができないこともできるはずです。出口も、何となく分かっているはずです。分からなくても、このコラムで紹介しています。
手遅れになる前に、蚊のようにパンっとやられる前に、早くその良くない環境、乱れた生活、暗闇の日々から出て、方向転換して、そんな生活をやめにしませんか?悪い生活から、良い生活へ。乱れた生活から、聖なる生活へ。今日こそ、方向転換のチャンスです。
キリストの神様に立ち帰り、クリスチャンになるチャンスです。新島襄が言っているような、キリストの神様に感謝する、キリストの神様を信じる、キリストの神様に対して正直になれる生活、これらを始めませんか?
今日が、そのスタートの日となりますように!その生活の第一歩が、クリスチャンになることなのです。
次回の百人一読は、あの文豪ゲーテ。皆さん、「慕われたい」ですよね?皆さんの中で「あ~っ。もっともっと人に嫌われたいなぁ」って考えている方はいますか?人間は、愛を求める存在です。そこらへんを探っていきます。
*
【書籍紹介】
篠原元著『100人の聖書』
本書を推薦します!
「他の追随を許さない数と挿話」
――奥山実牧師(宣教師訓練センター[MTC]所長)
「牧師の説教などに引用できて便利」
――中野雄一郎牧師(マウント・オリーブ・ミニストリーズ)
「聖書に生きた偉人たちの画廊」
――峯野龍弘牧師(ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会)
ご注文は、全国の書店・キリスト教書店、Amazon、または、イーグレープのホームページにて。
◇