大和カルバリー・チャペル(神奈川県大和市、大川従道主任牧師)は28日、アジア最高のテノール歌手と言われた韓国人テノール歌手ペー・チェチョルさんを励ます会を開催する。ベーさんは05年、甲状腺がんであることが判明し手術によってその美しい歌声を失ってしまったが、再起をかけてリハビリに励む。今年7月に行われたラブ・ソナタ横浜では6000人以上の会衆の前で、奇跡的に回復しつつあるその歌声を披露した。
励ます会は、「歌とお話とフィルム・コンサート 〜 甲状腺ガンを乗り越えた軌跡のテナー歌手」として、1000人を収容可能な大和カルバリー・チャペルの泉チャペルで行われる。大川牧師は案内で、「NHK番組『あの歌声を再び』で日本中に感動を与えたベー・チェチョルさんを、支え励ますときとなることを期待しています。この機会に、ぜひ愛と祈りをもってご参加ください」と呼びかけている。
ベーさんは、日本では03年9月に東京・渋谷のオーチャードホールで行われたヴェルディ作曲「イル・トロヴァトーレ」で衝撃的なデビュー。以来、毎年来日を重ね、05年にはおしゃべりコンサート「歌に生き、恋に生き」全国ツアーに参加。オペラファンから初心者にいたるまで、広く日本人の心をとらえた。
甲状腺がん発見後手術によってその歌声を失ってしまうが、再び舞台に立とうという思いで、翌年には京都大で声を回復するための甲状軟骨形成手術を受けた。声は奇跡的に回復しつつあり、その過程はNHKのドキュメンタリー番組「あの歌声を再び 〜 テノール歌手ベー・チェチョルの挑戦」で取り上げられ、反響を呼んだ。
ラブ・ソナタ横浜前にはベーさんの来日に合わせて、「ベー・チェチョルファンと支援者の集い」が開催。主催したのは、ベーさんの日本デビューに尽力し、がん発覚後も甲状軟骨形成手術を勧めてベーさんを支えた輪嶋東太郎さんが代表取締役を務めるヴォイス・ファクトリー株式会社。今回開催される励ます会も同社は協賛している。
9月28日(日)午後2時開場、同2時半開演、同4時15分終演。途中休憩なし。入場整理券1000円。全席自由。整理券は大和カルバリーチャペルで直接購入するか、電話予約(046・200・1010)の上、24日までに引き換え(または24日までに現金書留を送付)する必要がある。会場となる大和カルバリー・チャペルの泉チャペル(神奈川県大和市上草柳6‐1‐15)は、小田急線・相鉄線「大和駅」から徒歩18分。大和駅前「相鉄口」からは無料送迎バス(午後1時35分・55分・2時15分発)も運行している。