【CJC=東京】米国に拠点を置く宗教団体『サイエントロジー教会』が、詐欺容疑により、フランスで起訴された。また同教会の信者7人も、違法な薬物処方を行った疑いで訴えられている。AFP通信が報じた。
元信者の女性1人が、同教会のプログラムの受講料やテキスト代、薬代、人間の精神状態を計測できると教会が宣伝している「エレクトロメーター」代として、計2万ユーロ(約300万円)を支払ったとの証言から、起訴につながった。
サイエントロジー教会は1954年、米国でSF作家のロン・ハバード氏が創設。米国では宗教団体として認定されており、トム・クルーズなど大物スターも入信している。しかし、欧州各国では、信者の財産を搾取しているとして起訴される例が多く、フランスをはじめベルギー、ドイツ、ギリシャなどで訴えられてきた。