北アイルランドの人気賛美歌作家、キース・ゲティさんが大英帝国勲章を受章した。ゲティさんは北アイルランドの首府ベルファスト生まれの音楽家で、妻で歌手のクリスティンさんと共に10年余りにわたり音楽伝道で教会に仕えてきた。
イングランドの賛美歌作家、スチュアート・タウネンドさんとの共作「In Christ Alone」は、今では英国の日曜礼拝で最も多く歌われる賛美歌の1つだ。ゲティさんの人気曲は他に、「The Power of the Cross」「There is a Higher Throne」「Speak, O Lord」などがある。
音楽業界、また現代風の賛美歌作りに貢献したことが評価され、現代教会音楽界で初めての受章となった。受章自体はすでに昨年発表されていたが、今月3日にエディンバラのホリールード宮殿で式が行われ、エリザベス女王から直接授与された。
「最初に電話を受けたとき、とても驚きました。受章は私たち家族にとって光栄なことです。また、この英国にとっても偉大なる賛美歌作りの遺産となるでしょう。しかし私たちの貢献は、ほんの小さなものに過ぎません。私は女王陛下にとても感謝しています。今日、陛下にお会いして章をいただけたことは、私にとって大きな特権でした」とゲティさんは述べた。
ゲティ夫妻のキリスト教音楽アルバムは10枚余りあり、2人は定期的に英国やアイルランド、米国などで奉仕している。その中でも最も人気があるのが、ニューヨークのカーネギーホールで毎年開催されている「歌え!アイルランドのクリスマス」だ。
2人は毎年、世界規模の賛美コンサートを開催しており、これまでの参加者は100カ国余りから数百万人に上る。今年9月10日から12日までテネシー州ナッシュビルで開催される「ゲティ音楽礼拝カンファレンス:歌え!」には、約7500人が参加すると見込まれている。
ゲティさんは、自身が作曲した歌の多くをボーカルとして歌っている妻のクリスティンさん、また協力して作詞を手掛けているタウンエンドさんに特段の謝意を示した。
「私は妻のクリスティンにとても感謝しています。また、タウンエンドさんにも深く感謝しています。賛美歌作りにおける彼とのパートナーシップとその有能さが、あらゆる点で私たちにインスピレーションを与えてくれているからです。このような形で教会に仕えることができるクリスティンと私は、本当に恵まれていると思っています。私たちはこれからも歌を書き、賛美を導くことで、クリスチャンたちの信仰を建て上げていきたいと思います」
■ キース&クリスティン・ゲティ「In Christ Alone」