河川の氾濫により市内の一部の地域が、大規模な冠水被害にあった岡山県倉敷市で10日、現地教会による支援ネットワークの初会合が開催される。日本国際飢餓対策機構(JIFH)は9日、パンの缶詰約800食分と共に緊急援助班のスタッフ2人を同市に派遣。2人も会合に参加することで、同支援ネットワークの被災者支援活動における同機構の役割を確認し、協力を進めていく。
同機構はまた、被災地での情報収集を行い、現段階での被災者ニーズを探ることで、同機構としての被災者支援につなげていきたいとしている。同機構は現段階では、救助物資やボランティアの受け付けは行っていないが、9日から被災者のための緊急募金を始めた。募金は郵便振替とクレジットカードで受け付けており、「皆様の温かい応援をぜひよろしくお願い致します」と呼び掛けている。募金の詳細はこちら。
倉敷市では今回の大雨で、市内を流れる1級河川である高梁川の支流、小田川の堤防が約100メートルにわたって決壊した。同市真備(まび)町では、全体の約3割が浸水し、推計で約4600戸が水に浸かったとされている。地元の山陽新聞によると、9日午後8時までに男性12人、女性16人の計28人が死亡。その他、岡山県内では真備町を除いた倉敷市と笠岡市で各1人、総社(そうじゃ)市で3人が亡くなった。