4月17日に先の米国大統領ジョージ・ブッシュ(父)の妻であったバーバラ・ブッシュ氏が92歳で天に召されました。バーバラ氏は家族を大切にしたことで有名です。今回のコラムでは、人生や結婚、子どもについて、彼女の残した名言を拙訳してみたいと思います。
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- あなたが願っているほどに、人生は幸運に巡り合うというものではありません。友情であれ、チャンスであれ、一歩ずつ築き上げていくものです。
- 人が何を言うかをどうして心配するのですか。あなたを気に掛けてくれている人は、あなたの成功を願ってくれるし、自分のことしか考えていない人は、聞くほどの値打ちもないことしか言わないものです。
- この世には自分の時間やお金や才能や、自分の命さえもささげる人がいます。誰もが何かささげることのできるものを持っているのです。
- 偏見とか差別とかというものは、人から教わるのです。親が女性や出身の異なる人々を軽蔑するようなことを言っているのを聞くと、子どもも同じようなことを言うようになるものです。
- 家のお掃除が難しいのは、翌日にはまた汚れるからです。ですから、仕方のない時は1週間くらい掃除抜きでもいいのです。子どもたちが最も大切なのです。私たちにとって家族というのは、お互いに手で抱き合ってそこにいる、ということを意味しています。
- 戦争は良くありません。
- 大統領には何でもできる力があると思われるかもしれません。しかし、実際はそうではありません。大統領は神様からたくさんの導きを必要としているのです。
- 私は年を取っていますが、72年前に結婚した男性を今も愛しています。
- 絆を大切にしなさい。友達や家族との結びつきを。
- 子どもたちを全身全霊で愛しなさい。難しいことです。でもそれがただ一つの方法なのです。
- 子どもたちのために本を読んであげなさい。子どもたちを抱きしめ、愛しなさい。家族の繁栄も、社会の繁栄も、ホワイトハウスで何が起きるかによるのではなく、あなたの家庭で何が起きるかで決まるのです。
- あなたの幸せを測る最も大切な測りは、あなたの家族、あなたの友人たち、また同僚たち、あるいは道で出会う見知らぬ人に対して、あなたがどのように接するかである、という事実を決して見失わないようにしましょう。
- ささげることは、私たちを自分たちの必要という慣れ親しんだ領域から解放し、他者の必要で占められている説明のつかない世界へと私たちの心を開かせてくれます。
- もし人が、問題のある者としてではなく、潜在能力のある者として、弱さではなく、強さを持っている者として、鈍感で反応のない者としてではなく、無限の可能性のある者として見られるなら、その人は目標に向かって前進する者となり、自らの可能性を伸ばしていくことでしょう。
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