【CJC】ローマ教皇フランシスコは、「主の洗礼」の祝日の7日、バチカン宮殿のシスティーナ礼拝堂でミサをささげ、毎年伝統となっている幼児洗礼を行った。今年は、男児16人、女児18人の計34人の赤ちゃんが、教皇から洗礼を受けた。
バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇はミサの説教で、子どもたちに洗礼を受けさせることは、キリスト者の親が子にすべき最初のことだと語った。自分たちだけで信仰を伝えることはできず、そこには聖霊の恵みが必要であると教皇。それ故、洗礼を通して、子どもたちが聖霊を受け、その心に父と子と聖霊の三位一体が住まわれるようにすることが、親から子に対する信仰の伝授の第一歩となると話した。
一方、ロシアのスプートニク通信が、伊ラスタンパ紙の報道として伝えたところによると、教皇は洗礼式の最中、次のように述べ、システィーナ礼拝堂でも遠慮せずに授乳するよう語ったという。
「子どもが泣き始めたとき、もし子どもにとって居心地が悪かったり、暑過ぎたり、お腹が空いたりしていれば、母乳を与えてください。そして、遠慮しないでください。これもまた愛の言葉なのですから」
「主の洗礼」の祝日は、カトリックの典礼暦で、イエスがヨルダン川のほとりで洗礼者ヨハネから洗礼を受けたことを記念する日。
なお、幼児洗礼はカトリック教会のほか正教会や聖公会、ルーテル教会などでは認められているが、プロテスタントのバプテスト派やペンテコステ派などでは認められていない。