ノーベル賞。受賞できる確率は1千万分の1と聞きました。日本の首相でノーベル賞を受賞しているのは、安倍晋三首相の大叔父に当たる佐藤栄作(第61~63代首相)の1人だけです。佐藤栄作は非核三原則により平和賞を受賞しました。
さて、米国の大統領になると、ノーベル賞(平和賞)を受賞している人物が4人います。第26代セオドア・ルーズベルト、第28代ウッドロー・ウィルソン、第44代バラク・オバマ氏、そして、今日取り上げる、第39代大統領ジミー・カーター氏です。
カーター氏は、ジョージア州上院議員、ジョージア州知事を歴任し、1977年から81年まで米国大統領を務めました。そして、2002年にノーベル平和賞を受賞されました。
そのカーター元大統領がこう語っています。「最も重要なのは、現在でも信仰者の人生を造り変えてくださるイエスという御方である」(『100人の聖書』115ページより)
素晴らしい言葉だと思います。皆さんにとって、最も重要なものは何でしょうか。いのちでしょうか。お金でしょうか。配偶者の方でしょうか。恋人でしょうか。いろいろあると思います。
でも、米国大統領まで上り詰め、そしてノーベル平和賞まで受賞した人は「イエス」と言っているのです。そう、キリストの神様のことです。ジミー・カーター元大統領にとって最も重要なのは、キリストの神様だというのです。
皆さんは、この方のことをどれぐらい知っているでしょうか。かなり昔、十字架にかかった人とか、聖人とか、キリスト教の始祖とか思われているかもしれません。でも、イエス・キリストのことをこのように考えているならば、はっきり言って間違いです。
イエス・キリストは、目には見えないけれども、あなたを愛していて、あなたを助けたいと思っている、昔も今も未来も存在する、唯一の神なのです。だからこそ、ジミー・カーター元大統領も語れるのです。私も同感です。「最も重要なのは、イエスという御方」なのです。
そこらの目に見える神社仏閣の神々が、永遠に存在して、あなたを愛して、助けてくれるでしょうか。また、最愛の旦那様や奥様も永遠に一緒にいられるわけではありません。また、水を差すようですが、愛し合っている彼(彼女)とだって、いつかは別れる時が来るのです。
でも、目に見えない神であるイエス・キリストは、あなたを愛して、助けたいと思ってくださっています。だからこそ、いつまでもおられて、いつでも皆さんのことを見て、気に掛けておられる、イエス・キリストこそが最も重要なお方なのです。
最後に、キリストの神様の特徴をお知らせします。それは、ジミー・カーター氏が「現在でも信仰者の人生を造り変えてくださる」と語られているように、ご自身を信じる人の人生を造り変えてくださるということです。これが、キリストの神様の特徴です。
そこらの神社仏閣の神々はどうでしょうか。皆さんが拝みに行ったからといって、お賽銭(さいせん)を投げたからといって、本当に皆さんや皆さんの人生を造り変えてくれているでしょうか。
キリストの神様は、人やその人の人生を造り変えてくださいます。これは、ウソではなく、本当です。私が、そうです。牧師家庭に生まれ、青春期、ある時から悪行に手を出して、好き放題やりたい放題、法的にも問題のある行為をかなりしてきました。でも、ある日、キリストの神様がスパッと変えてくださいました。私と私の生き方を。
そして、今も私や私の生き方を良い方向に造り変えてくださっているのです。だから、言えます!キリストの神様は、人と人生を造り変えてくださるのです。
また、元ヤクザの組長であられた方のこともよく知っています。武闘派ヤクザで、とにかく悪いことをしてからでないと夜も寝ることができないというような方でした。日本の薬(違法なクスリです)のほぼ大半を一時期、手中に入れていたはずです。
その方も、キリストの神様によって造り変えられました。私も学生時代、大変お世話になり、多く教えていただいた先生(組長ではなくちゃんとした先生です)なのです。
また、元ヤクザで有名な組の幹部を務めた方も知っています。前科あり、クスリ歴あり、服役歴あり、学歴なし、小指なしの方です。つい最近もお会いしてお話を聞きましたが、悪いことしまくってきた人です。でも今では牧師として活躍されていて、いろいろお世話になっています。
このようにキリストの神様は、ご自身を信じる人を、そしてその人の人生を造り変えてくださるお方なのです。「自分を信じて!」とか「あなたにはできる!」とか「できると信じろ!」と言われますが、しょせんは弱いちっぽけな人間が努力したところで、自分や自分の人生を変えることなんてできないはずです。たとえ、ある程度まではできても、絶対に限界があります。人間は限界があるからこそ、たかが知れています。
でも、キリストの神様は、神様なので、限界なく、ご自身を信じる人を造り変えることができるのです。そう、強くしてくださいます。教会は弱い人間の集まりだとか、病人の行く所だとか言われているようですが、まったく違います。安心して、来てみてください。そうじゃなくて、造り変えてもらう人、強くされる人が行く所なのです!
病気になったら、良くなりたいから病院に行きますよね。同じく、強くなりたいなら、そして自分自身を造り変えてもらいたいなら、キリストの神様のところに、教会に行けばいいのです。そこで存分に、神様に自分を造り変えてもらえばいいのです。
キリストの神様は、あなたがクリスチャンになるならば、あなたを強くしてくださいます!あなたは、まだまだ造り変えてもらえるのです。もっともっと良い人生を送れるのです。さらにさらに良い自分になれるのです。キリストの神様がそうしてくださるのです。キリストの神様だけが、あなたを本当に造り変えてくださるのです。
さあ、今日から、あなたのことを造り変えてくださるキリストの神様に懸けてみませんか。
平穏無事な生活は誰しもが望むものです。次回の百人一読は、アメリカ合衆国第40代大統領ロナルド・レーガンの言葉から、「調和と平和な暮らし」を送る方法を探ります。
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【書籍紹介】
篠原元著『100人の聖書』
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「他の追随を許さない数と挿話」
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「牧師の説教などに引用できて便利」
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