クリスチャンの衆議院議員である山川百合子氏(立憲民主党)と夫の瀬戸健一郎氏の活動を支える会「ハーベスト・フォーラム」が23日、ホテルニューオータニ(東京都千代田区)で開催された。
ハーベスト・フォーラム実行委員のメンバーは次のとおり。天野弘昌氏(代表)、瀬戸氏、山川氏、鮫島紘一氏、森敬子氏、池田宏里氏、池田幸子氏。その趣旨は次の3つのテーマが柱だ。①武力によらない平和を作る。②国家のために国民があるのではなく、国民のために国家がある。③誰もが大切にされる輝く未来を。
本紙は、昨年の衆院選に向けて出馬する前の2016年5月、埼玉県議会議員(当時)として活動していた山川氏と瀬戸氏にインタビューをした(この人に聞く6)。そこで山川氏は、「あなたのすぐそばで悲しんでいる人がたくさんいるでしょう」というマザー・テレサの言葉を引用しながら、「神様が喜ばれることは、隣人を助けること」と語った。実際にその言葉どおり山川氏は、「弱者に光を」をテーマに政治に取り組んできた実績がある。
まず開会祈祷は、須原プリスカ氏(高砂ハーベスト教会牧師)がささげ、賛美は佐佐木ジョシュア氏(Worship JAPAN音楽神学校学長)がリード。続いて山川氏はあいさつに立った。
「日本に真の民主主義を作り出したいと、長年にわたって政治に取り組んできました。私たち一人一人の祈りと行動が、日本の政治家を動かします。今、日本をとりまく国際情勢は緊張を増し、戦争が現実味を帯びてきています。一方、国内では生活のさまざまな困難のために多くの人が喜びや希望を見いだせず、格差は広がるばかり。だからこそ、そんな状況を変えるという使命感と希望が膨らみます。ただ、権力が集中する国政という場で、ここには魔物がいると感じました。そんな厳しい世界にいて、『祈っています』という励ましがどれほどうれしかったでしょうか」
奥山実氏(世界宣教センター所長)は食前祈祷の中で、日本のためだけではなく、中東や北朝鮮など、諸外国のためにも祈った。その後、細井眞氏(日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団カテドラル・オブ・プレイズ十条キリスト教会牧師)があいさつに立った。
賛美ゲストは、21世紀キリスト教会のワーシップパスター(音楽牧師)を務める崔徳信(チェ・ドクシン)氏。97年に日本語アルバム「あなたを愛す」もリリースしたゴルペルシンガーだ。力強いその歌声に参加者は聞き入った。チェ氏は10代の頃、札幌で4年間暮らしたこともあり、流ちょうな日本語で、時折冗談を交えながら場を和ませた。「私の娘が聞いたのです。『お父さん、いつまで日本で暮らすの』。そこで私はこう答えました。『日本のすべての人にイエス・キリストの福音を伝えるまで』」。そんな熱いビジョンに、満場の拍手が起こった。
日本CBMC理事長に就任した青木仁志氏(アチーブメント代表取締役社長)が、3月に開催される国家晩餐祈祷会の参加を広く呼び掛けた。「私はキリストに出会い、自分の口から喜びや希望を語れるようになりました。神様によってネガティブな考えが消えたのです。私の人生はすべてが奇跡の連続。事業の成功、人間関係においても祝福されました」。最後に、クリスチャン議員としてのリーダーシップが必要であることを強く訴え、山川氏にエールを送った。
日本聖書協会の渡部信(わたべ・まこと)総主事は、「私は長年、クリスチャンの国会議員がもっと与えられるように祈ってきました。それゆえ、山川さんの活躍に期待したい」と述べた。また渡部氏がトランプ米大統領の朝祷会に出席してメッセージをした際、「神様の御許しなければ、大統領の働きも許されない」とはっきり語ったという。「私たちクリスチャンも野党だ与党だと争うのではなく、神様の御許しの中で真の平和を築いていくべき」。最後に祝祷をささげ、フォーラムは閉会した。
山川氏の活躍は、政界にとどまらず、キリスト教界の垣根を越えた働きにとっても大きな前進となることだろう。
■ ハーベスト・フォーラム
問い合わせ先:[email protected](瀬戸健一郎氏)