【CJC=東京】第二次大戦終了後、米軍を主体に日本を占領した連合国軍(進駐軍)総司令部(GHQ)で宗教課長を務めたウィリアム・バンス氏が7月23日、肺炎のため米東部メリーランド州で死去した。オハイオ州生まれ、100歳。
1930年代に英語教師として旧制松山高等学校に赴任。43年に海軍の予備役に招集され、44年から海軍学校で地域研究を担当した。14日付の米紙ワシントン・ポストが報じた。
GHQでは、国家神道を解体する覚書「神道指令」作成に関与した。45年12月15日に日本政府に宛て出された覚書は、信教の自由の確立と軍国主義の排除、国家神道を廃止し政教分離を果たすためのもの。靖国神社は一宗教法人として存続することとなった。