【CJC】マレーシア首都圏のセランゴール州のイスラム宗教評議会(MAIS)が、聖書のマレー語訳を国家言語局が行うべきだと提言したことに、キリスト教側が「越権かつ侮辱行為」だと強く反発している。
マレーシア福音同盟(NECF)は、キリスト者が「神」を表す語として「アラー」という言葉を使う権利を否定しようとするものだと指摘。MAISが聖書を改定することで、キリスト教信仰に介入しようとしていると批判した。「憲法の下で保障されているキリスト教や宗教的少数派の権利保護を政府に明確にするよう促す」と求めている。
マレーシア・キリスト教連合(CFM)も「聖書はキリスト教の神聖な遺産であり、キリスト教会から許可を得ないいかなる者も新たな訳を発行することは許されない」と批判した。
MAISの幹部は、キリスト教側に対して「神」を表す語として「アラー」の代わりに「トゥハン」を使うよう求めているという。