第48回ドーブ賞の授賞式が17日、米リプスコム大学(テネシー州ナッシュビル)のアレン・アリーナで開催された。キリスト教音楽業界で卓越した業績を上げたアーティストに、ゴスペル音楽協会(GMA)が毎年贈る賞で、今年は多くのベテランアーティストが顔を並べた。
今年、ドーブ賞最高の栄誉となる最優秀アーティスト賞に輝いたのは、1990年初頭から活動する男性5人組のCCMバンド「マーシーミー(MercyMe)」。最優秀アルバム賞(ポップ・コンテンポラリー部門)も受賞し、バンドリーダーでボーカルのバート・ミラードは最優秀ソングライター賞にも選ばれた。マーシーミーは受賞後、謝意を伝えるコメントをインスタグラムに投稿した。
「私たちはGMAにとても感謝しています。大勢の素晴らしいアーティストたちと共にノミネートされたことで、謙虚な思いにされました。長い年月を経ても、歌を通して皆さんとつながっていられることに、とても驚いています」
9年間の休止期間を経て活動を再開した女性ゴスペル歌手のシーシー・ワイナンズ(CeCe Winans)は、最優秀アルバム賞(現代ゴスペル・アーバン部門)と最優秀アーティスト賞(ゴスペル部門)を受賞。この業界で30年余り活動しているワイナンズは、最新アルバム「Let Them Fall in Love」の制作を手掛けた息子のアルビン・ラブ3世を紹介し、次のように語った。
「最新アルバム『Let Them Fall in Love』の発案者はアルビンです。この作品は、これまでで最高のアルバムになりました。アルビン、やるべきことを教えてくれてありがとう。私は母親ですが、息子の言う通りにしなければなりませんでした。それは大変なことでしたが、素晴らしい結果になりました」
ベテランのクリスチャン・ロック・グループ「ニードトゥーブリーズ(NEEDTOBREATHE)」は、最優秀アルバム賞(ロック・コンテンポラリー部門)と、シングル曲「Hard Love」で最優秀楽曲賞(ロック・コンテンポラリー部門)の2つの賞を受賞した。男性5人組の「ゲイザー・ボーカル・バンド」は、最優秀アーティスト賞(南部ゴスペル部門)と最優秀楽曲賞(同)を受賞した。
「カントリーの女王」の異名を持つカントリー音楽界の重鎮、リーバ・マッキンタイアは今年、クリスチャン音楽界でも栄誉を受けることになった。29枚目となるアルバム「Sing It Now: Songs of Faith and Hope」で、最優秀アルバム賞(ブルーグラス・カントリー・ルーツ部門)を受賞した。マッキンタイアは、受賞の栄誉についてこう語った。
「これは私のものではなく、神のものです。私はすべての栄光を神に帰し、この重たい責任を受け止め、この賞を見るたびに神に思いを向けようと思います。人の心に触れる歌を歌えることは、祝福以外の何ものでもないからです。私は主の道具に過ぎません」
その他の主な受賞者は以下の通り。
最優秀楽曲賞:「What a Beautiful Name」(ベン・フィールディング、ブルック・リガートウッド=ヒルソング・ワーシップ)
最優秀新人賞:ザック・ウィリアムズ
最優秀楽曲賞(ラップ・ヒップホップ部門):「Oh Lord」(NF〔ネイト・フューアースタイン〕、デイビッド・ガルシア)
2017年のドーブ賞受賞者の全リストはこちら(英語)。