ブッシュ米大統領は4日、韓国、タイ、中国のアジア3カ国歴訪に出発した。来年1月に任期満了を迎える大統領にとって東アジアへの最後の訪問となる見通し。五輪開幕が8日に迫った中国では、キリスト教会幹部とも面会する予定。
ブッシュ大統領はまず韓国で李明博大統領と会談し、米国産牛肉輸入問題について関係の修復を図るとともに、北朝鮮核問題対策における連携強化を話し合う。その後、タイではサマック首相と会談するほか、隣国ミャンマーの軍事政権に反対する民主化活動家たちとも面会する。
最後にブッシュ大統領は中国に向かい、8日に行われる北京五輪開会式に出席。胡錦濤国家主席との会談では、中国の人権・信教の自由問題について改善を促す構えだ。また、中国で影響力を持つキリスト教会幹部との面会も予定している。
ブッシュ大統領は先週29日、中国キリスト教支援団体「対華援助協会」代表の傅希秋(ボブ・フー)牧師を含む5人の在米中国人民主活動家とホワイトハウスで面会し、訪中の際、中国政府の首脳らに「自由」のメッセージを伝えると約束するなど、中国における人権・信教の自由問題に深い関心を示している。