2017年度秋期みなと区民大学(生涯学習講座)「宗教改革と世界史の転換」(全6回)が10月3日から20日まで、東京都港区の明治学院大学白金キャンパスで行われる。
ドイツでマルティン・ルターが教会の扉に95箇条の論題を貼り付けたところから始まった宗教改革が、今年500周年を迎える。野火のように広がったその力は、社会、政治、経済にも影響を与えながら、日本をはじめとするアジア諸国にまで及び、世界を変えてきた。その連鎖は今日に続く。
今回の講座では、社会を変えた音楽から始まり、現代の東アジアへの影響までを俯瞰(ふかん)しつつ、宗教改革以降の500年を巡る。初回の講義は明治学院礼拝堂で実施し、歴史的工法で制作された貴重なパイプオルガン演奏を楽しめる。
日程の詳細は次の通り。
第1回 10月3日(火)午後6時45分~8時30分
音楽が社会を変えた!―宗教改革の音楽観と当時の社会状況から現代を見る―
長谷川美保(明治学院音楽主任者・オルガ二スト)
第2回 10月6日(金)午後6時45分~8時15分
宗教改革と「政治の再起動」
田上雅徳(慶応義塾大学教授)
第3回 10月10日(火)午後6時45分~8時15分
宗教改革者たちの生涯と思想
出村彰(東北学院大学名誉教授)
第4回 10月13日(金)午後6時45分~8時15分
宗教改革と経済、近代資本主義の形成
大西晴樹(明治学院大学教授)
第5回 10月17日(火)午後6時45分~8時15分
宗教改革の源流にあるもの―歴史を変えた人文学とエラスムス―
木ノ脇悦郎(元福岡女学院院長)
第6回 10月20日(金)午後6時45分~8時30分
宗教改革とアジア―キリスト教と帝国主義、近代民族主義との関係―
大西晴樹(明治学院大学教授)
徐 正敏(明治学院大学教授)
受講料は2500円(全6回分)、要事前申し込み。問い合わせは、明治学院大学総合企画室社会連携課(03・5421・5247)まで。