ブッシュ米大統領は29日、米国に本部を置く中国のキリスト教支援団体「対華援助協会」代表の傅希秋(ボブ・フー)牧師ら5人の在米中国人民主活動家とホワイトハウスで面会。北京五輪に合わせた訪中を前に、中国の人権・信教の自由問題についての関心を重ねて示した。共同通信が伝えた。
同通信によれば、大統領は面会の席で、来月の五輪に合わせた訪中の際、胡錦濤国家主席ら中国政府の首脳に「自由」のメッセージを伝えると約束した。
また、大統領は同日、訪米中の楊潔●(ヨウ・ケツチ)・中国外相と会談し、「五輪は中国にとって人権や自由への配慮を示す機会になる」と、人権と信教の自由を尊重するよう強く促した。
五輪開会式出席を決めたことに対し、中国の人権・宗教政策を抑圧的だと批判する米議会・対中強硬派などから厳しい視線を向けられている大統領は、中国における「信教の自由」の拡大を積極的に後押しして行く構えで、訪中の際、中国で影響力を持つキリスト教会幹部との面会も検討していることが明らかになっている。
●は簾の广を厂に、兼を虎に