世界バプテスト連盟(WBA)の年次大会が22日からチェコで始まった。大会は25日まで続き、グローバル化した21世紀の宣教に対応するため、現体制をより国際的に包括する執行体制へ改革する必要があると、体制改革へ向けた議論が行われている。
大会では、これまで体制改革に向けて調査を行ってきた、デビット・コフィー総裁やネヴィル・カラム総幹事ら18人で構成される推進特別委員会(ITF)がその最終報告が発表。「総会や現在の執行委員会が、21世紀において国際的に宣教を重視する教会の体制として適切な運営を行えないものであることが明らかになった」と結論付けた。
その上で特別委は、より小さく、より国際的な権限を持った機関として、委員数を現在の64人から24人に減らした新しい執行委員会の設置を提案。総裁、総幹事、会計、世界6地域の代表、総会選出の15人で構成される新しい執行委員会で同連盟の実務的な運営を行っていくことを推奨した。
同連盟では、5年に1度行われるバプテスト世界会議(BWC)を除けば、総会がその最高議決機関となる。執行委員会は総会の代替機関としてBWAの実務的な運営を行い、その活動報告を総会に行う。2010年にはハワイのホノルルでバプテスト世界会議が開催され、その場でも体制改革について話し合われる予定。
大会はこのほか、人身売買や環境問題、国際的なな飢餓問題、聖職者の任命に関する問題などが話し合われ、昨年10月に138人のイスラム教学者から世界中のキリスト教指導者らに宛てて出された声明「私たちとあなた方の間の共通の言葉」についても話し合われるなどしている。