【CJC=東京】カトリック教会「世界青年の日(WYD)」記念行事のためオーストラリアを訪問した教皇ベネディクト十六世は7月17日、マイケル・ジェフリー総督やケビン・ラッド首相が出席してシドニーで行われた公式歓迎式典の演説で、オーストラリア政府が、先住民のアボリジニに対して過去の政策が過ちだったと公式に謝罪したことを称賛した。
「過去に先住民に対して不当な扱いを行ったことを認めたオーストラリア政府の勇気ある決断に感謝する。相互尊重に基づく和解に向けて確かな一歩が踏み出されている」として、「この和解の実例は、自分たちの権利が認められ、社会への貢献が認知・奨励される日を切望している世界の人々に希望を与える」と述べた。
ラッド首相は2月、2世紀にわたる白人入植の過程で政府がアボリジニに対して行った不当な政策について国会で謝罪している。